恋のハードル 2
僕が高校生の頃は
電話で告白するのもハードルが高かった
という話のつづき。
僕の住んでいる家は
集合住宅の小さな家・・・というか部屋で
どんなに小声で話しても
両親に筒抜け!!
な住空間だった。
両親がいる居間(というか台所の食卓)と
遮るものは
ふすま一枚しかない。
とても、そんなところで
「好きです。 付き合ってください」
なんて言えない。
小声で話せば
両親にも聞こえないだろうが
小さな声で
「好きです」
なんて言っても、怪しいだけだ。
この熱い想いは伝わりゃしないぜ!!である。
つまり、
家の電話は使えないってことだ。
だから、
「あ!いけね。ノート買うの忘れた!
ちょっとノート買ってくるよ。
あーぁ、面倒くさ 」
と、
訳のわからない言い訳をしつつ
公衆電話を掛けに行くのだ。
本当の挑戦
はココからなのだが
「ノート忘れちった」のヘラヘラ演技から
急に
恋愛男子に変身するのも
キツいものがある。
それでも気分を入れ替えて
呼吸を整え
話す内容を頭ん中で繰り返してみて
勇気をもう一度、振り絞って
「でもなぁ~」
という、弱気な自分と闘って
ようやく電話をかけた。
それだけの思いをして
必死に電話したのに、
「今、お風呂に入ってるのよぉ」 なんて
のん気なお母さんに言われたりすると
ガックシ
である。
散々時間をかけて電話した結果がこんなだったりする。
ノートを買いに出かけたことになっている手前、
ターゲット(?)の風呂上りを
公衆電話の前で待ってるわけにはいかない。
「また明日のご来店をお待ちしております」
みたいなもんだ。
もう一回、やり直しである。
そんな訳で
あの頃は
恋するたびに
やたらノートを買いに行く役を演じていた。
カッコ悪かったけど
あの時、
恋してたんだよなぁ。