江戸幕府の御用達職人として代々「御印判師」を務めてきた佐々木家伝来の古文書「佐々木家文書」(中央区民文化財37)に記載されている当家に関する「由来書」によれば、
寛永20年(1643年)4月、初代・佐々木伊賀が「御鋳物錺師御印判兼御用」のため、幕府の御細工所へ召し出された。
それ以来、9代・佐々木美作(みまさか)まで御印判師を佐々木家が世襲してきた。また、初代が4代将軍家綱の朱印・刻印を彫り上げて以来、歴代将軍(家重・家治を除く)の印章を佐々木家当主が製作したことが記されている。
(中央区総括文化財調査指導員による確認)
このことから、1643年には江戸幕府御用達の御印判師の存在が確認出来ます。