悔しい負け方をした春季大会を終えた後は、夏の大会に向けた練習試合だ。

 

春季大会の後、チームの状態はなかなか上向かない。

練習試合でも、負けが続く。

 

相手より弱いから負けるといえば、それまでだが、

同等に戦えると思える相手にも、打てない、守れない、抑えられない。

チーム状況が停滞している。

 

ターは主に練習試合の2戦目で、サード又はセカンドで出場するが、

なかなかヒットも出ない。

それどころか、秋にはほとんどなかった空振りや見逃しの三振が多い。

調子が悪い時はボールの見極めも悪くなるのは自分も経験済みだから分かる。

 

本人にとって、転機になったのは、東邦大東邦高との練習試合だ。

三遊間をゴロで抜くヒットを打った後、次の打席もやや詰まりながら

ライト前にライナー性のヒットを打った!

バッターにとっては、ヒットを打つのがバッティングの一番の薬になる。

 

その後の試合では四球や送りバントの機会が多かったが、迎えた熊谷高戦、

何球もファールで粘った末に、ライト前にクリーンヒットを放ち、

続く打席だも、三塁内野安打を記録した。

 

そうしている間に、夏の大会までもう1ヶ月というところまできた。