二次エア供給装置の撤去 | タケさんエンジニアリング

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カワサキスーパーシェルパには、

前期型と後期型があり、自分の後期型(2000年以降)には、

新しい排気ガス基準に合わせた

二次エア供給装置(KLEEN)が装着されてます。

 

そのエアを吸気側へ戻す部分に、ヒビが入っていたのが

気になっていたのです。

それこそ 大気の二次エアを吸ってしまうしね。

 

そこでいっそのこと、KLEENごと撤去して、

エアクリとキャブを繋ぐこのダクトを

前期型へ交換することにしました。

 

スターターモーターとフレームの間

この黒いユニットが、KLEENです。

上に大きく出ているホースが、先ほどのキャブの前の

ダクトに繋がっています。

 

接続のホース関係を外して、

先ずは、KLEEN本体を撤去

 

ほらね、やっぱりマズイ状況一歩前でした。

 

キャブが外れた

このキャブ、①アクセルワイヤ②燃料③ドレン

④オーバーフロー⑤大気⑥不明⑦キャブヒーター

⑧ヒーター用センサー⑨アース線⑩チョーク

などがつながっており

めんどくせー

まるで危篤状態のホースだらけの患者状態

 

キャブが外れてやっとこの状態に

 

マフラー側

今回は、せっかくなので、キャブの前後もリフレッシュ

エンジン側のインシュレーターも、交換しました。

 

マフラーの上部より、排気圧を取り出し、

ヘッドの上を通ってキャブへ行ってます。

この配管を撤去、後ほどメクラ板を取り付けます。

 

やっと予定のすべての部品を撤去しました。

今回、ハンドル手元式チョークも

上部部品に割れがあり、撤去交換します。

 

交換するチョークは、古いヤマハセローの物

キャブ直付けになります。

純正より安いし、シンプルになる為

 

パイロットジェットを1サイズアップ(ヤマハ部品にて)

 

ジェットニードルを1サイズアップ(右)

下から中間域を若干濃くする構想です。

排ガス規制型は、どうも下が薄いので

 

上部は特に異常無し

ダイヤフラムも大丈夫

フラットバルブに、若干擦り傷がありました。

 

フロート室も特に問題なし

あまりいじらずに、パーツクリーナーで各穴を吹いて

パイロットジェットを交換して終了

 

サイド部分に問題発見、

ここ、何の役目か分からないのですが、

小さいダイヤフラム中心の、金属の部分が錆びていました

パークリとCRCを吹きながら、ゴシゴシして終了

 

キャブ前後を新品にして、なんとかキャブを取り付け

(これが大変)

エアクリーナーを開けたので、内部を清掃し

スポンジを洗浄して、オイルを付けときました。

 

ビフォー~

 

アフター~

こちら側は、KLEENが無くなってスッキリ

今度は、アクセルワイヤを外せば、

このままキャブを回転させて、メンテが出来ます。

 

チョークは、こんな感じです。

ちょっと奥まっていますが、KLEENが無くなったので

真下から指を入れ、意外と操作に問題ありません。

 

エンジン負圧は、元の分岐部品を撤去して、

長い方のホースで、そのままコックへ接続すればOK

 

排気圧の穴は、行きつけのバイク屋さんで

元の部品を加工して、メクラ板にしてもらえました。

(スペシャルサンクスVee'sファクトリー)

 

ヘッドガスケットから、オイル漏れもだんだんと広がって

来たので、近日交換予定

 

夕方軽く試運転

特に問題なさそう

少し下からトルクアップした様な

気がする

始動性も良くなるといいのですが・・・

 

今年も、安全に林道を走れるといいね