グリーンフラッグが点灯され
エイプに続き NCRもコースイン!
各車、アウトラップでマシーンの挙動を感じながら、
冷えているタイヤを丁寧に温める。
互いの位置を確認し、3台はそれぞれアタックを仕掛け始める。
だが、 NCR は、エイプの背後から ある程度の距離を保ちながらの走行が続く。
『 ちッ..
奴 (ちび太 ) は一体、ナニ を企んでいるんだ!
気味が悪いぜッ
ったく。』
おたけはラップを重ねるごとにそんな思いもうっすらと消えていき
ただ、我が身のシールド越しに映る迫り来るコーナーを淡々と攻める!
ただ、ひとり攻める。
そして、何が良いのか分からないがラップタイムは12秒を切って
11秒台をコンスタントにラップし始める。
彼なりにゾーンに入ったのであろうか。
そんな姿をモニター越しに無言で見守るクルーたち。
だが、事態は変わった。
ついに、NCR が動き出したのだ。
おたけが気が付いたのは、バックスストレートでのこと。
NCRのチャンバーサウンドが背後から異様に近づいてくる気配を感じる。
『 来た.. 奴だ!
ついに 奴が仕掛けて来た!
ここ、ストレートで一気に来るのか?
それとも...。』
が、おたけには秘策があった。
ストレートではNCRに敵わないが
ブレーキング勝負で耐え、ターン3 、4 からのインフィールドで
先に首ッ玉を突っ込めばこっちのものだ!
この区間からはパワーは関係ない、逃げ切れるはず!
S 字コーナーから ADVAN コーナーはアドバンテージがある!
『 ここで、一気に離してやる!
返り討ちにしてやる!』
明らかなオーバースピード気味でターン 3 へと
暴れるマシーンをリヤブレーキでバランスを取り立て直す!
そして、機首をコーナー出口に向ける!
『 よし!
入った...
ポジションを死守したぞ!』
そして、S字コーナーへと
マズワ、右ッ!
次ッ 左ッ!
そして、右ッ!
凄まじい横G の煽りを受け、五臓六腑が口から飛び出さんばかりのコーナーワーク!
心拍数の数値も異常なまでに上がっているぞ!
『 はァ はァ はァ....... 』
息つく暇は無いぞ!
高低差のあるアドバンコーナーを、一気に駆け降りる!
胃腸薬を飲んだとはいえ、内臓が暴れだし
胃液がこみ上げてくる!
『 うッ..
うォッぷ...』
ヘアピンを立ち上がり、マシーンにしがみつきシケインを全開で抜け
そして、最終コーナーへと
チェッカーフラッグに出迎えられ終了!
終わった。
やっと 終わった。
何か、吹っ切れた感がある。
何なんだろう、この吹っ切れた感は...
つづいちゃうーン
