薬の定常状態 | タケボーのブログ

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単なる独り言です。

ひとつ豆知識を・・・

薬には頭痛薬のように一回服用しただけで有効な血中濃度に到達するものと、

常時連用することで数日後に効果が出るもの(有効な血中濃度に到達するもの)とがある。

これは半減期に関係しており、半減期が短い(作用時間が短い)ものほどすぐに効果が現れる。


薬にはそれぞれ定常状態というものがあり、1日1回飲んで1週間後にやっと有効な濃度に安定する薬などいろいろだ!製薬会社はこれをきちんとデータ化してそれぞれの薬の用量・用法を決めている。

頭痛薬は1回の1時間後くらいに定常状態に達するし、半減期の長いものでは飲み続けて2週間後くらいに初めて効果のでるものもある。


同じ抗不安剤のソラナックスとメイラックスを例に挙げてみると。(活性代謝物を無視して書きます)


ソラナックスは2時間後に最高血中濃度に達し、半減期は14時間だ!ったかな?

メイラックスは1時間後に最高血中濃度に達し、半減期は122時間もある!体から抜けるのに時間がかかる。


最高血中濃度だけみるとメイラックスのほうが一発め飲んですぐ効きそうなイメージがあるが、一回ではまったく

と言っていいほど効かない。1週間で定常状態に達するので、そのくらいかけてじわじわ効いてくる。


ソラナックスは不安時の頓用としてつかわれるし1時間もすれば十分効いてくる。



一見この文章読むと長く効くのとすぐ効くのとどういう関係があるの?と思われるかもしれないが、グラフで表すとよく分かる。