参考書って、けっこうおもしろいトリビアを書いてたりします
これは生物の問題集から
アルコール発酵ってご存知ですか
酵母菌が酸素の少ない(あるいは無酸素の)条件下で行う嫌気呼吸です。
具体的には、1分子のグルコースを2分子のエタノールと2分子の二酸化炭素に分解してエネルギー(2ATP)を得る反応です
これは発酵と呼ばれ、お酒など色々な食物の製造過程で利用されているんですが、ワインもこのアルコール発酵によって作られています
もちろん酵母菌はワインを作ろうと思ってエタノールを作ってるわけじゃなくて、生きていくエネルギーを得るためにこの反応を行っているわけです。
ということはブドウに含まれるグルコースを全部消費しちゃうと酵母菌はエネルギーを作れなくなって死んでしまいます。
それに、アルコールは過剰になると菌にとって毒になります(アルコール消毒しかり)ということはアルコールを作りすぎても酵母菌は死んでしまいます。
だから、ワインの辛口は酵母菌がグルコースを全部使ってしまって死んだもの、甘口はエタノールを作りすぎて死んでしまったもの、ということになるというお話でした(*^_^*)
いずれにせよ酵母菌の尊い犠牲の上においしいワインが飲めてるんですね
はぁ~ワインが飲みたくなってきた