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☆…759

「憧れの映画とドラマのワンシーンは?」ね。

憧れでは無いんだけど、何度見ても切なくなる映画のワンシーンはあります。

ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベリーエワが出演している

「ひまわり I GIRASOLI」

という1970年公開のイタリア映画です。

タイトルの由来は「戦争で引き裂かれた夫を追い求める妻。それは太陽を追い続けるひまわりに似ていた」

【簡単なあらすじは…】

ジョバンナ(S・ローレン)とアントニオ(M・マストロヤンニ)はナポリで結婚式をあげ新婚旅行の計画を立て徴兵を逃れようとしたために、酷寒のソ連戦線に送られてしまった。

ソ連の厳寒の中でアントニオも死の一歩手前までいったが、ソ連娘マーシャ(L・サベーリエワ)に助けられた。

年月は過ぎ、ジョバンナに夫の行方不明という通知が届いた。

これを信じきれないジョバンナは異国の地モスクワにおりたちアントニオを探しつづけた。

そして何日目かに彼女はモスクワ郊外の住宅地で、一人の清楚な女性に声をかけた。

この女性こそ今はアントニオと結婚し子供までもうけたマーシャであった。

すべてを察したジョバンナは、引き裂かれるような衝撃を受けて、よろめく足どりのままひとり駅へ向かい逃げるように汽車にとびのった姿をアントニオが見てしまった。

ミラノに戻ったジョバンナは、ある嵐の夜アントニオから電話を受けた。

アントニオはマーシャのはからいでイタリアにやってきたのだった。

二人はついに再会したが二人の感情のすれ違いはどうしようもなかった。

そしてジョバンナに現在の夫エトレの話と、二人の間に出来た赤ん坊を見せられたアントニオは別離の時が来たことを知るのだった。

翌日、モスクワ行の汽車にのるアントニオをジョバンナは見送りに来た。

万感の思いを胸に去って行く彼を見おくるこのホームは、何年か前にやはり彼女が戦場へおもむく若き夫を見送ったそのホームだった。

辛くないですか?

戦争のために何年か前に愛する夫を見送った同じホームで、また別れの見送りをする…

お互い愛は変わらないのに、どうしようもない現実…

ホームで見送るソフィア・ローレンの姿は何度見ても泣かされます。

ちょっと「憧れ」とは離れてしまいましたが、イタリアで再会する場面の切なさ。

愛する人と逢った喜び。

憧れます。