眼鏡は毎日使うものだからこそ、できるだけ長く使いたいもの。しかし「フレームが歪む」「レンズが傷つく」「ネジが緩む」など、使っているうちにさまざまなトラブルが発生します。実際、眼鏡の寿命は3〜5年と言われることが多いですが、適切な選び方とお手入れをすれば10年以上使うことも可能です。本記事では、長く使える眼鏡の選び方からメンテナンス方法まで詳しくご紹介します。

10年以上使える眼鏡の条件とは?

耐久性の高いフレーム素材の選び方

眼鏡のフレームにはさまざまな素材がありますが、10年以上使いたい場合は、耐久性の高い素材を選ぶことが重要です。例えば、チタンフレームは軽量で錆びにくく、耐久性にも優れているため、長期間使用するのに適しています。また、アセテートやセルロイドは適切なメンテナンスをすれば長く使えます。

長持ちするレンズの種類と特徴

レンズの耐久性も眼鏡の寿命を左右する要素です。プラスチックレンズは軽くて扱いやすいですが、傷がつきやすいため、ハードコート加工が施されたものを選びましょう。一方、ガラスレンズは傷がつきにくいですが、重量があるため、フレームの素材とバランスを考えて選ぶ必要があります。

ヒンジやネジの耐久性も重要

フレームのヒンジ部分やネジの強度も、眼鏡の寿命を左右する重要なポイントです。特に、スプリングヒンジ付きのフレームは、開閉の負荷を分散するため、ヒンジの劣化を防ぐことができます。定期的にネジの緩みをチェックし、適切なメンテナンスを行うことも大切です。

10年以上使える眼鏡フレームのおすすめ素材

チタンフレーム:軽くて丈夫な王道素材

チタンは錆びにくく、軽量で耐久性に優れているため、長期間使用するのに最適です。また、アレルギーを起こしにくい素材でもあるため、敏感肌の人にもおすすめです。

アセテートとセルロイド:デザイン性と耐久性のバランス

アセテートとセルロイドは、プラスチック系のフレーム素材ですが、しっかりとした厚みがあり、耐久性が高いのが特徴です。特にセルロイドは強度が高く、適切なメンテナンスを行えば10年以上の使用も可能です。

ステンレスとアルミ:錆びにくく長持ち

ステンレスやアルミは、金属素材の中でも錆びにくく、比較的軽量なため、長期間の使用に向いています。ただし、チタンに比べるとやや重量があるため、装着感を考慮しながら選ぶことが大切です。

眼鏡を長持ちさせるお手入れ方法

正しい眼鏡の洗い方とNG行動

眼鏡を長持ちさせるためには、正しい洗い方が重要です。水で軽くすすいだ後、中性洗剤を使って優しく洗い、柔らかい布で拭き取るのが理想的です。ティッシュや服の袖で拭くとレンズに細かい傷がつくため、避けましょう。

ネジの緩みを防ぐメンテナンス方法

ネジが緩むとフレームの歪みやパーツの破損につながるため、定期的にチェックしましょう。必要に応じて専用の小さなドライバーで締め直し、ゆるみが気になる場合は眼鏡店で調整してもらうのがベストです。

保管時に気をつけるべきポイント

眼鏡を使わないときは、専用のケースに入れて保管しましょう。高温の場所や湿気の多い環境はフレームの劣化を早めるため、避けることが重要です。

こんな使い方はNG!眼鏡を傷める原因

レンズを布や服で拭くのは危険

レンズは意外とデリケートで、布や服で拭くと微細な傷がつきやすくなります。専用のクリーニングクロスを使い、優しく拭くようにしましょう。

片手で眼鏡を外すとフレームが歪む

眼鏡を片手で外す癖があると、フレームに負荷がかかり、歪みの原因になります。両手でフレームの両端を持ち、丁寧に外すよう心掛けましょう。

高温環境に置くとレンズが劣化する

高温の場所に眼鏡を置くと、レンズのコーティングが剥がれる原因になります。特に車のダッシュボードの上など、直射日光が当たる場所には置かないようにしましょう。

眼鏡の寿命が近づいたときのチェックポイント

フレームの歪みや劣化の見極め方

フレームが歪んでいると、装着時のフィット感が悪くなり、視力の矯正効果が低下することもあります。定期的にチェックし、違和感がある場合は調整を依頼しましょう。

レンズのコーティング剥がれや視力変化

レンズのコーティングが剥がれてくると、視界が悪くなるだけでなく、傷がつきやすくなります。また、視力が変化した場合も、レンズの交換や新しい眼鏡の購入を検討する時期です。

買い替えのタイミングと判断基準

フレームの耐久性やレンズの状態を見極めつつ、定期的な視力検査を行い、必要に応じて買い替えを検討しましょう。メンテナンスをしっかり行えば、10年以上の使用も十分可能です。

まとめ

眼鏡を10年以上使うためには、耐久性の高い素材選びと適切なメンテナンスが重要です。フレームやレンズの状態を定期的にチェックし、正しいお手入れを続けることで、長持ちさせることができます。毎日の扱い方を少し見直すだけで、眼鏡の寿命を大幅に延ばすことが可能なので、ぜひ実践してみてください。