大きく反り返る栗の木。
栗は陽光が必要な陽樹なだけに、左側の木々の圧に耐えられず、右側へと枝を曲げている。
その手前には
きちんと整理された木々の枝。
このお宅も確か薪風呂。やはり木々は日常的に「使う」という行為がないと、だれも管理しない。
用事があった方の家は不在。
やむなく里山へと登っていく。
この山間の棚田は用水路を水源とせず、この谷あいに出る水を水源としている。
水量は限られているだろうが、多くの人が関与しないと維持できない用水路と比べてある意味「安心」。
減り続ける人口で、用水路の維持もままならなくなってきている。
こうした場所でしか水稲ができなくなるかもしれない。
その上に行くと
水路跡周囲に沢山の
棕櫚(しゅろ)の幼木。棕櫚は陰樹なので、この明るい場所にあるのは変だが、元々ここは柿畑。
放置されて長く、ひょろひょろと樹形が替わり春から秋は暗くなる場所ゆえに、発芽できたのかと。
何かで棕櫚の苗が必要になったら、所有者にお願いして掘り取らせてもらおうか
本当は昔の道を上って行こうかとおもったが、落ち葉が厚く堆積してて、このトレッキングシューズじゃ滑るので断念。
よって市道を道なりに登っていく。
ここは元々は広葉樹の森だったものを、全て伐ってヒノキを植えた場所。手入れ不足と言う事はないが、やはり単一の樹種ゆえに林内は暗めで他の樹種や下層植生に乏しい。
近くの人工林は多くがこの状態もしくは、もっと悪い状態。
思い切った間伐をして、元あった広葉樹が合間に生える「針広混交林」にできればいいと思うのだけれど、じゃあ誰が?プロに頼むにもそんな補助金は??
・・・・
自分が何らかの事業主体というか団体になって、補助金や助成金を導入して取り組む??
色々考えるのだけれど、自然を相手にした場合の補助金って無理があるので、できれば避けたい。
少し開けた元畑と元果樹(梅)園に出る。
放置されて長く、元の姿を想像できない。
この右手は
龍江 城山城の跡なんだが、下部から侵入してきたモウソウチクに覆われつつある。
せめて城郭の部分だけでも皆伐できたらと。
ここから自分が所有する山林へと入っていく。
先日の重い雪のせいか、細い竹や枯れた竹で入りにくくなっていた。その竹薮の中に目立つ巨木あり
随分と苦労した跡が樹皮に出ている大きなホオノキ。
そこから下っていき、左側の底地に
所有する山林がある。山林と言っているが、まだ「田」の登記の土地。
周囲の竹薮からマダケが侵入してくるので、定期的に伐っていたが、ここ2年程はまったく取り組めていない。
それ以外は生えるがまま。