ハイラックスの荷台に積んだ薪ならぬ「焚き物」の束は

 

こちらの玄関先に「どかっ」と積まさせていただきました。

 

 

 

 

趣がありますな。

この場所の光景にこそピッタリ溶け込む焚き物達です。

お味噌を作る際の大豆を煮込む火力として、活躍してくれることでしょう。

 

 

 

さて、森林インストラクターはお味噌づくりにもいつか手を出したいと思いつつも…

やはり、樹々からは離れられず。

 

 

この場所には300年を超えるカヤの大木がありましたが

先日生えている木としての役割を終え、第二の「木材」としての歩みへ。

 

 

300年に渡って存在し続けたカヤの大木が無くなり、そこには燦々と陽光が降り注いでいます。

するとどうなるのか?

 

次々と新たな植物達ができた空間を占有しようと、一斉に芽吹き生長を始めています。

私の役割は、その周囲の植生を管理すること。

 

よって

次世代を担う樹々となる芽吹きを見極め、(これはエノキ)

 

 

とある段階までは、うまく育つよ導いてやらねばなりません。

何者かがどこからか運び込んだもの(アラカシ)や

 

人が人為的に植えたものがきっかけなもの(豆柿(コガキ))

 

 

これも豆柿(コガキ)か

 

 

元あった主の血筋を継ぐもの(カヤ)

 

 

鳥が運んだ(糞に交じって)もの (サクラ)

 

そして

こちらの鳥によって運ばれ、土中にて日が当たるのを待ち続けたもの

 

 

こいつは

葉痕からしても… 

どーも 樹液にふれるといかんやつっぽい。

見極めはもう少し…というか、今の段階で伐るとその人がえらいことになりそう。

水を上げなくなった晩秋かな。

 

 

日当たりいい切り株には、すっかりフジが巻き付いてましたが

 

取り除いてカヤの萌芽を露わに。

 

本来なら自然に任せても、厳しい競争の中で淘汰され、ゆっくりとこの場所での生存競争に打ち勝つもののみが残るのだか、

それをあえて意図して手伝ったり、抑制したりするのが、人間でいう「造林」や「手入れ」。

だが自分の場合にはそれを最小限に留めたい。

 

放置とは違う、ヒトの携わり方かな。

理解してくれる人はほとんどおらんけど。

 

 

なお、フジの蔓で覆われてたカヤの木の根元に、カヤの実を割って食べた跡と思われる殻が沢山。

フジの影に隠れてネズミ君、しっかり働いておるな。

 

 

この日は鑑定のほか、多様な植生のある場所として管理する中で、生えちゃあ困る草も除草。

これはアレロパシーをガンガン出して自分達ばかり生えようとする外来種、「セイタカアワダチソウ」。

 

他にもススキがありましたが、そうメクジラ立てる必要はなかったので、少しの刈り取りに留めました。

 

草を生やさないようにするには、森林への遷移の中で草原の次に来る「樹木」を生やしてあげればいいのです。

ただ、樹木についても当然人よりも一生は長く、生き続ける限りは大きく生長しますので、

側に暮らすヒトの生活に応じて段階的に管理してやればいいだけのこと。

 

ただし、落ち葉や枯れ木、管理において生じる枝や丸太を「使う」というのが大前提ですが…

使えなければ、現代のヒトの生活の上では厄介者になってしまう。

 

日常的に林や森から出る物を、ゴミではなく資源=恵みとして使う暮らしを。