今日は龍江の北隣、旧下久堅公民館へ。

こちらではひさかた和紙の原料となる楮(こうぞ)の皮から、さらに和紙の原料となる繊維質の部分をそぎ取る「たくり」という作業を行っています。

 

まずはご指導を仰ぎます。

 

 

桧の板の上に乗せた、楮の皮を

 

柿の木の皮を剥く器具を用いて表皮とその下の部分をたくっていきます。

楮は昨年皮を剥き、乾かしておいたものを事前に水に浸しておいたため、やわらかく想像したよりもすんなりと剥けます。

 

保存会長さんの前で技を盗み(?)ながら…

 

これがたくった状態の楮

 

 

少々付いた皮や、黒ずんで使えない部分は

 

流水に浸しながら手で取り除き

 

ビーターと呼ばれる機器にて細かく砕いた上で

 

 

 

こちらの「紙屋」と呼ばれる建物の中にて

 

楮とトロロアオイを混ぜ

 

 

紙漉きを行います。

 

 

参加していた地元 下久堅の小学生らは、卒業証書を自ら漉くなどしているため、手慣れたもの。

 

対してこの紅いたぬき、おっかな びっくり

 

好みの厚さになったら、こうして外して

 

この備え付けられた脱水機(真空掃除機)にて

 

 

 

余分な水気を取り去り

 

こんな感じね。網戸の上に乗せた和紙を手に、掃除機を作動させて水気を吸引。

 

そして網戸からこの乾燥させる鉄板へペタリ。

 

水分が多すぎても

少なすぎても…

 

はい

嬉しそうですね

 

まさかこんなに手軽に早く和紙ができるとは、思ってもみず。

 

(本来は重しを重ねるなどして脱水、自然乾燥)

 

温度を一定に保つ装置です。

試行錯誤があった事が伺えます。

 

手で触れて、乾き具合を確かめて

 

手前に「ぺりぺり」と剥がしていきます

 

 

嬉し

 

私の住む地元龍江でも、冬場の現金収入として盛んに紙漉きが行われていたとの事ですが、戦後はパルプなども混ぜるなどしていたとの事ですので、この楮100%の和紙は貴重。

 

 

とても軽いのに丈夫

 

左下には

 

 

記念として「ひさかた和紙」の印

 

午後も楮のたくり作業をお手伝いしたので、もう一枚漉かせていただきました。

都合3枚になったひさかた和紙、何に使おうかな。

 

 

追伸

お昼は保存会の皆さんと

 

焼きます

(この後思わぬハプニングがあって)

 

飯田の定番、焼肉をがっつり焼きました

 

ラムチョップに

ジンギス(マトン&とり)に

 

なんとシカ&イノシシ(うり坊)のスペアリブも

 

飯田における焼き肉はこうでなくっちゃ。

 

お腹も

ココロも満腹の一日でした。