毎日齷齪と蹌踉とすごしているうちに、
10月も晦となってしまった。
そんな今日はハロウィン。
日本シリーズワールドシリーズが盛り上がり、
ボジョレー・ヌーヴォーのうわさが頻りになり、
築き上げたブランドとともに、尊厳も誇りも捨て去ったホテルの話題が喧しく、
冬の足音が聞こえ始め、モードはクリスマスに切り替わる頃合い。
ブログで語ることがすっかり間遠になっているけれども、
書きたいこと考えていること納得いっていないことは渦巻いており、
今はどちらかと言えばtwitterでそれを試しているところ。
秋までに終了したドラマ、『あまちゃん』と『半沢直樹』。
これについても語りたいネタはたくさんあるのだが、
WEB上ではそれこそ誰もが「自らがNO1の鑑賞者である」という主張を前面に出した、
したり顔の分析や深読み、牽強付会が跋扈していて、ついつい暗然としてしまう。
秋から始まったドラマについても同様。
TVの視聴の仕方というものが、明らかに変わってきていて、
逆にそこに活路を求めなければメディアとしてはじり貧なのだが、
50%に迫る視聴率をたたき出すとなると、なんとなく希望が見出せたりもする。
さて、問題はブランド、である。
具体的には、高級といわれ、権威も矜持もあるはずのホテルのブランドである。
細やかな心遣い、サービス、ホスピタリティ、というものがホテルの企業価値であって、
レストランにおいてもそれなりの経歴を持ったシェフが責任をもって料理を提供する、
というのが顧客が期待する姿。
ブランドとは「苦労話」が作るものでもあるのだ。
だから一朝一夕にはできないし、失われたら回復はさらなる苦労を伴う。
それがもともと虚飾だったなんて。
偽装だろうが誤表記だろうが同じである。
相手=客を思いやる、客のことを考えるという姿勢がそこには感じられない。
その程度の意識で顧客に対峙してきたホテルということで、
それはつまりいいとこ3流、安かろう悪かろうレヴェルということだ。
しかも彼らのホテルには「阪急阪神」といういわば親会社の商標が乗っかっている。
そのブランドにも傷をつけた、というのが今回の顛末。
それであのふてぶてしい会見を行っているんだから、危機管理能力も乏しい。
今後も利用することはないだろうから、個人的にはもはやどうでもいいが。
一方広告屋の発想としては、
この失墜したブランドの再建、リブランディングってのが、やりがいもあるし飯の種だなあとは思う。
もう、うごきはじめてるだろう、きっと。