愛は地球を救うかどうか、個人的には懐疑的な当方だが、
ヒッピー達はそれを信じ、一つの悟りの境地に辿り着く。
いやしかしそれはLSDやマリファナやコカインがもたらすほんの一時的な幻想かもしれないが。

この曲はそんなことを歌っている、と解したい。
単なるドラッグソングではなく、深く、広く、無限な精神世界へトリップし、
色彩、時間、自己、世界が渾然となった至福の空間に身を置く。
そこに真の協調と平和、安寧と安息の日々を見いだす。

同時に、キリスト教世界には無かった死生観もそこに表れているように思う。
My body walkin' in spaceと歌われるその裏には、
Body=死体というコノテーションも含まれているから。

そうして彼らは歌う。
Our eyes are open,our eyes are open.
と。

この曲は物語全体、特に後半において重要な曲で、
もちろんリプライズされる。

このあと「Good morning starshine」で希望を表明したあと、
クライマックスの「Flesh failures」へと至るのだ。