花散しの雨がそぼ降る4月2日の夜半。
前日の月に関する由無しごとをうけて、追記である。

実はこの記事は7年ほど以前に書き起こした物の再録。
そのときから天文学の知識は露程も向上していないから、
自ら初心に帰って再度の勉強である。


最初の記事でおことわりした通り、
天文学には疎い私であります。

気になって引き続き調べてみましたところ、案の定。

太陽系の惑星に付き従う衛星達、つまり「月」ですが、
現在それぞれもっとたくさんあることが判明いたしました。

慎んで訂正させていただきます。



まずは火星ですが、これは2つでまちがいありません。
フォボスとダイモスですね。

由来はギリシャ神話。



つぎに木星。

名前の付いている衛星は38個ありました。
前記の16個の他に、

Callirrhoe、Themisto、Megaclite、Taygete、Chaldene、Harpalyke、Kalyke
Iocaste、Erinome、Isonoe、Praxidike、Autonoe、Thyone、 Hermippe、 Aitne、
Eurydome、 Euanthe、Euporie、Orthosie、Sponde、Kale、Pasithee、

と、じゃんじゃん居並んでおりました。
これもすべてギリシャ神話由来です。

で、浅学ゆえに資料を読み込んでもいまひとつ理解出来ない部分もございますが、
この他にまだ命名されていない衛星が25個あるようです。


さて、土星。
前記の18個に続けて、

Ymir、Paaliaq、Tarvos、Ijiraq、Suttungr、Kiviuq、Mundilfari、Albiorix
Skathi、Erriapo、Siarnaq、Thrymr、Narvi、Methone、Pallene、Polydeuces、

の合計34個。

この辺からネーミングに限界が感じられるようになって来ます。
最初の18個はローマ神話の戦いの神ヤヌスを除いてはすべてギリシャ神話由来。

19番目以降は、北欧神話やケルト神話、イヌイット神話まで動員されています。

そしてまだ名前の付いていないもの、
ということはいずれもごく近年に発見、確認されたものという事ですが、
この土星にもそれが2つあるようです。



それから、天王星。

すべてシェークスピアの登場人物の名を与えられた月達は、
パックのあとにさらに6個、

Caliban、Sycorax、Prospero、Setebos、Stephano、Trinculo

と並んでいます。
名無しは他に9個。



最後に海王星と冥王星。
この2つは前記の通りで正しいようです。
由来はギリシャ神話。

ただし、やはり無名の衛星が海王星には他に7個存在すると資料にはあります。



やはり星の名前、殊に星座を創る恒星にはギリシャ神話の物語が比定されている関係で、
ほとんどその中に登場する名前が割り当てられているようですね。
もちろん一等星をはじめとするひとつひとつの星にもそれに準じて名前がついています。

太陽系の惑星はそれと区別するためでもあるのでしょうか、
基本的にはローマ神話由来ですね。なんとなくおもしろいけど。


水星はMercuryで、これはギリシャ神話のHermes。

金星はVenus。ギリシャ神話に於けるAphroditeとおなじものとされている。
これはメソポタミアやフェニキアに伝わる愛の女神Astarteとも同一視されている。

火星は戦いの神Mars。ギリシャ神話で言えば、Ares。

木星はJupiter。これはZeusのこと。

土星はSaturn、ギリシャ神話で巨神族として出て来るCronusがこれにあたる。

天王星はそのまんまギリシャ神話で同じく巨神族のUranus。

海王星はNeptuneと呼ばれる海の神。当然Poseidonのことですね。

冥王星はPluto。これもギリシャ神話から付いていてHadesの別名。ローマ神話で言えばOrcusのこと。



ま、取り留めなくなってきましたので、本日はこの辺で。