Netflix制作 Don't look up!~上を見上げるな!

を見て、気持ちが悪くなった(ムカついた)!

と言うのは、米国の、ある科学者とその下で働く大学院生が、偶、天体の持つ性質を観察するために、ある宇宙の一角の連続写真を見比べていたら、何かしら新しい彗星を発見する。よくよく調べて見るとそれは地球に向かってくる隕石である事に気が付く。そこで隕石の軌道を計算すると、6ヶ月と14日後に98.78%の確率で地球に衝突するとの結果が出て驚く。何回計算しても結果は同じだった。

 しかも、その隕石の大きさは直径が5~10kmと言う巨大な物である。それは嘗てメキシコ湾を作り出し、恐竜を絶滅させたあの巨大な隕石よりも大きい代物と判明した。これが地球に衝突すれば、地球上の生物は勿論、人間を含めて全て絶滅するだろうと結論付ける。

 チリ沖の太平洋に落ちた場合、広島型原爆の10億倍、高さ1.5㌔㍍の津波が発生、世界を飲み込むと。

二人は、その彗星を発見した事でニュース番組に呼ばれるが、黒人と白人のCasterには、隕石の発見ということだけで茶化され、人類に危機が迫っている事には全く関心がないかのように笑いで誤魔化されてしまう。

 そこで、二人は米国大統領に事の重大さを伝えなければと、ホワイト・ハウスに出向くが、初日は相手にもされずに7時間も待った挙げ句に帰される。2日目は何とか女性大統領と話せるが、補佐官が馬鹿で、まともに聞いてもらえない。差し迫っている危機があるにも関わらず「静観し精査する」との回答だけ。

 そうこうしているうちに、彗星の姿が肉眼でも見える様になって国民が慌て出し、大統領を糾弾し始めると、“選挙”に有利なようにと彗星対策を発表して、国民の人気を集めようとする。地球存亡の危機が迫っていると言うのに選挙対策が大事なのか?(怒り)政治家なんてこんなモンかも知れない。

 二人はテレビにも出て、この重大さを知らせようとするが、相変わらずキャスターは笑いを取るのに精を出すのだった。そこで、主人公の科学者は怒りを爆発させる。番組の進行を無視して「一体この国はどうなってしまったのか?この重大な事実を知らなければならないのに、笑いで誤魔化そうとするのか?このままだと人類は死に絶えてしまう!これほどの危機が迫っているのに何を言っているのか?一体どうしてしまったのか?」と叫ぶ!

 大統領は対策として、彗星の軌道を変えるために核を打ち込む作戦を立て、数十のロケットを発射させる。が、軌道を変えるどころか全てのロケットがUターンしてパラシュート落下する始末。仕掛けたのはある巨大Internet企業のCEOである。何故かと言えば、彗星には貴重な鉱物が含まれている事が分かったからだと言う。地球に衝突させれば32兆ドルのレアメタルが回収出来ると言うのだ。(呆れて物が言えない。)独自の方法で彗星を爆発させて細かくして回収すると豪語する。(CEOと言うのは、どこまで馬鹿で傲慢なのか?隕石となって地球に降り注ぐわな!) 

 

 結局失敗して、彗星の形を変えることも出来ず地球に衝突!人類は一巻の終わり、滅亡。しかし、一部の富裕層は二千人乗りのロケットで地球脱出、冷凍保存カプセルで生き残り、22,740年後地球に似たような惑星に降り立つが、そこは恐竜の住む世界で、餌になっていくと言う映画でした。


»«»«»«»«»«»見ている途中でも、まるで、今のInternet社会、日本の社会、マスコミを見ているようで、腹が立って仕方がなかったのである。本質を見ずに、視聴率だけ、ウケ狙いだけのマスコミを見るようで。これ程重要なことが茶化される。SNSがそうであるように。全部がそうだとは言わないけど、受けだとか、押しだとか、いいね!を取るためとか、それを受けて満足するような軽薄な上滑りの社会、社会の倫理が崩壊していこうとしているのに、自己満足さえ得られれば良いと言う社会、倫理とか道徳とかは二の次、自分さえ良ければ良いと言う自己中心社会、そして、世界の数人の人間が持つ富と世界の下層階級の50%が持つ富とが等しいと言う社会、GAFAと呼ばれる巨大Internet企業が操る社会と操られる人間、(人間はSNSを使っているのか使われているのか分からない)、人間の持つ価値が見落とされ流れていく社会、

巨大スマホ会社のCEOの考えることは受けることしか考えていない。道義は二の次三の次で、会社の存続のためには、倫理は後回し、利益を優先する。その為には国も売るかも知れない。

 便利になる事は良いが、見落としている物がある。

 貧しい国や人々がいる。利益の対立する国が戦争を起こす。富は平和をもたらすのかと言えば、そうではない。

 寧ろ、富を求めて争い、醜い戦争を起こす。 


平和を求めながら、何一つ実現できない人間…か?


 そんなにどうしょうもなく無力な存在なのか人間て? と、怒りがこみ上げて来るのだった


どうにもならないのか?

 間違ったことを間違っていると言えない社会、正しいことを言えない社会、自分さえ良ければ良いという社会、そんな社会でほんとに良いのか?例えばLGBT法案………

 

しかし、今、そんな社会になりつつある。


世界が滅びようとしているのに、

イイねとか、笑い、ウケ、…押し、で満足する社会…


 一体、何が残るのだろう?