幸福論 その1。 | take's sofa ~僕らの歩む道~

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たけたけが綴る「人生」と「言葉」をテーマにしたblog                        言葉のソファに身を委ねてください。




「幸せ」 について考えてみた。



32歳。

僕は 六本木に城を構えるベンチャー企業の社長。


朝6時。

頬を愛犬に舐められ目覚める。

眠い目をこすり シモンズのベッドから出る。


コーヒーをすすり 日経の株価をくまなくチェック。


1時間後 地下駐車場に停めてある 愛車ベントレーに乗り込み出勤。

都内の60階建てのビルに乗り付ける。


エントランスの警備員は最敬礼。

58階のオフィスに到着。

「社長! おはようございます!」 と社員一斉の挨拶。


すぐさま 百通を超えるメールに目を通す。

直後、分刻みのスケジュールを秘書に告げられる。


夕方。

59階の社長室から下界を見下ろし 束の間の一服。


20時。

某IT企業社長との会食のため 麻布へ。

次の買収話で盛り上がる。


深夜2時過ぎ帰宅。

レジデンスの重厚な扉を開けると 愛犬がお待ちかね。

シャワーを浴び 鏡に映る自分に言い聞かす。


「まだまだ!!」


気が付けば 時計は3時。


泥のように眠りにつく。


これが日々のルーティン。



あらゆるメディアに 時代の寵児 と担がれ 騒がれ

若き起業家達から 渇望の眼差しを向けられる。


その後 有名女優と恋に落ち

都内の迎賓館にて数億円の 挙式&披露宴 を催す。


その頃 会社の時価総額は数百億円に。


グループ会社である出版社から

自身の半生 を綴った著書を発売。

「成功のバイブル」 と 起業を夢見る若者に絶賛され

瞬く間にベストセラーに。


何一つ不自由のない毎日。

人から憧れる生活。

そんな人生。



「幸せ」 のはず。






ある休日。



テレビを付けると

見たこともない青い海が映っていた。

リビングに置かれた 60インチ大画面 の中には

真っ黒に日焼けして笑う 普通の男性 がいる。


僕は カッシーナのソファ に身を委ねながら

そこに存在する 全く違う 「幸せ」 を見た。



(その2に続く・・・)