サンタを信じたかった僕。 | take's sofa ~僕らの歩む道~

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たけたけが綴る「人生」と「言葉」をテーマにしたblog                        言葉のソファに身を委ねてください。




クリスマス。



小さい頃、僕はこの時期が憂鬱だった。


その理由は、


「ねえねえ! たけたけは サンタクロースに何もらった?」


必ず 友達にこういう質問をされるからだ。



担任の先生にも


「たけたけ君は 昨夜 サンタクロースに会えた??」


とか 聞かれる。



「は、はい・・・。」


「会えたような 会えなかったような・・・。」



こう演じるのが苦痛で仕方なかった。


なぜなら、


我が家では 一度たりとも


サンタクロースの存在を信じさせてもらえなかったからだ。


と言うより この時期になると


普通に 母親とクリスマスプレゼントを買いに行き


そのまま 「ハイ。」 と渡されていた・・・。



このように


まーったく 夢 の無い家庭に育った僕は


小学1年生にして クラスで唯一


サンタクロース否定派 の野党党首だったのだ。



「サ、サンタクロースってな、じ、実は・・・」


少年少女達の 天真爛漫な会話に割って入る。


「なに?」


「お、親やねんで・・・。」


「・・・。」


「は? 意味解らん。」


「い、いや、だから・・・サンタはおらんねん・・・。」


「は? おるし!」


「俺、夜中に会ったし!」


「私、しゃべったし!」


「そ、そうなん?」


「たけたけん家は 親やったんか?」


「え・・・え・・・?」


「ぼ、僕ん家だけ 親なんかも・・・ごめん。」


そのやり取りを 寂しそうな瞳で見る担任。


この話題に入って来れない 大人のジレンマ というものを


僕は 子供ながらに感じることができた・・・。



現代なら イジメにさえなりかねないこの危機的状況を


帰宅後 母親に伝えると


「もう数年したら 皆解るって~。」


と一蹴。


何故 僕は信じさせてもらえなかったのか尋ねると


「ははは! 無茶なもん頼まれたら困るやん。」


と一笑。


「夢を見させてほしかったわ・・・。」


と嘆く僕(笑)





その後の数年間


クラスメイトとの調和の必要性 を感じた僕は


野党を離党し、


“サンタクロースは存在する派” に入党した。


ひきつった笑顔 を作りながら


「サンタにもらったー!」 と演じ続けた。




が、ある時



「たけたけ~ オマエまだサンタなんか信じてんの??」


「たけたけ~ サンタはな・・・親やぞ? アホか。」



と クラスメイトに レクチャーして頂いた・・・。