毎日、最終電車に乗っていると
色んな人を見る。
自分自身が素面だからか
余計に周囲の様子が面白い。
乗客の大半は頬を赤くしていて
座席でうなだれて眠る人もいれば
疲れて手すりにもたれかかっている人もいる。
その様相は、朝の通勤電車のピリピリ感とは完全に相反する。
この車両に乗っている人は皆
今日という1日をギリギリまで使った人たちなのだ。
車窓に映る僕の顔は 決して赤く染まってはいないけど
不思議と毎晩違って見える。
充実感でイキイキしている顔、
疲労感でグッタリしている顔、
焦燥感で青ざめている顔、
毎晩色んな表情で 僕もこの電車に乗っている。
最終電車は 今日の最後を走る電車。
ひょっとしたら
この電車自身も 毎晩表情が違っているのかもしれない。
ふと そんなことを想った。