廃盤になっており、配信もされない、世界各地の世界遺産で撮影された幻の映画『落下の王国』。
公開当時のキャッチコピーは
「汝、落下を畏れるなかれ この美しき世界を仰ぎ見よ」

何もかもに絶望している時、何が心をこの世界に留めるだろう?
私たちの想像力が縁を繋ぎ、心を繋ぐきっかけになることがある。作品中の言葉や映像、雰囲気が現実とリンクすることがある。

実は見始めて昔家族が見ていたのを朧げながら思い出した。大人になって改めて見るとこういう話だったんだとびっくりした。
きちんと見ていなかったから理解しておらず、断片的に覚えているだけのお話でも、今の私が見るから感じられるものがあって、この映画を見た頃の記憶と今とがリンクし始め、涙が溢れた。映画館を去った後も余韻でいろんなことを考えていた。

主演の当時24歳だった男性が、この映画を通じてどれだけ映画が素晴らしいかを感じることができ、とても大切に思っていることを、20年前のことを自身のSNS上で語っていたのが印象的だった。

https://x.com/leepace/status/1840375120780513380?s

 

 



父が昔お能を習っていたからいくらか見たことはあるのだけれど、私も世界観の深さがわかる年になってきたのかな。昔はお面は少し怖いくらいにしか思ってなかった。

でもたまたま中村光江さんの能面をつけた動画を見かけ、角度が少し変わるだけで様々なことを感じる、こんなにも胸に迫る能面があるのだと思って、なんだかすごく感動している...!微妙な色味、表情、雰囲気、全部がすごい!素人目にもすごい作品だとわかる、言葉にできないいろんなものを感じる。実物を見てみたいなぁ。

美しいものは語らずともはっとする。
時が止まって、空間も自分も何もかもが同じではないように感じる…。
静かさの中の美。語らない美。
こういう美しさを感じると、ひれ伏したくなるような心地になる。





着いた時は頭の中がいっぱいだった。
伊勢物語の絵やあらすじを見てるうちに無心になった。

紅葉がくるくる舞い落ちる様子も可愛らしくて、
この場所に立つと美しさに心打たれ、1人で何分もボーッと眺めた。

昔は冬の夕日は寂しくて嫌いだった。
でも夕日は全てを柔らかく包み込んでくれる優しさがあるから好きだと書いているのを見てから、少しずつ美しさを感じられるようになった。

自然は至高の芸術家。
いろんな想いを抱く私も、自然から生まれたものの一つ。
私も自然の流れの中で美しかったりすることもあるのかなぁ、と思うと、涙しそうになった。