先ほどまで企画書と睨めっこのToshieさんが

「今から整経をします」

自分の織機に組みたてられた整経台に

必要な長さの経糸がセットされている。

作者は生徒のToshieさん

「ランチョンマットを織る為に10m程の経糸を整経しています」

「何枚織るんですか」

「10枚織ります」

一本一本糸を数えながら整経されていく

「一本が大切で間違いは許されないのです」

と、黙々と作業が進む

ここには無心になれる処がある

そして、そこには無心に物を作る人がいる