カヤバ工業のコンピュータを使って柿渋染めの新企画が始まり、

前日は筬通しの作業を終えて、今日は經通しに入った。

作者のHiramatuさんは気の許せない綜絖通しの作業に立ち向かっています。

 

写真手前にある筬を通った糸は白い綜絖(今回は8本)へ通します

今回はコンピュータで作図した組織図の綜絖表にしたがって作業します。

 

綜絖の役目は経糸を上げたり下げたりする装置ですが

ここでも整経の時に綾(アヤ)を取る意味は重要です。

 

手前の筬を通った糸は向こうの綜絖にも一本一本順序正しく

通っていなければ織物は正しく組織されないので

その意味からも綾をとることは重要なのです。

 

 

もしも綜絖装置が無ければ一本の緯糸は経糸の一本一本を

上げたり下げたりしながら通さなければ緯糸一本が織れないので、

それはとてつもなく時間のかかる作業になってしまうのです。

 

私はこの綜絖装置を発明した古代人は、人類の生活文化に寄与した

偉大な人達であったと考えています。

 

つづく