「夏なのにウールのマフラーですか」

そうなんです、秋になってから慌ててマフラーでは

間に合わないのです。

春から羊毛の原毛の手入れから始まった作品作り

一房一房と丁寧にフリースを整え

自ら紡ぎ車を使って糸紡ぎの作業をしました

初めての手紡ぎで凸凹した糸になりましたが

どんなマフラーが織り上がりますか夢が膨らみます

整経、筬通、經通し、を終えて機織りが始まり

自分の紡いだ糸が織物の中で主張をして楽しい機織りとなりました。

今日はその織り上がりの日となり

織機から布として離れてマフラーになるのです。

「ドキドキします」

作品が織機から離れました。

自分の手から生まれた作品を見る目は厳しい

「ここが変ですね」

と反省しきりのOsukaさんです。

全体が織機から離れて全体を眺めて

「おー、いい感じ」

「わー、嬉しいわ」

教室内で声が上がりました

秋になり、このマフラーがOsukaさんを飾る時を

待ち侘びる素晴らしい作品となりました。