”布で世界を包む”

ここ蒲郡は日本有数の木綿織物産地であった

その中でも三谷の町は織物工場が沢山あった町だ

町中が工場を思わせる工業の町であった

その三谷小学校の校歌の中に

”布で世界を包む”

という歌詞があって三谷は”布で世界を包む”と謳われるほどの織物の町でした。

そんな小学校の体育館に竹島クラフトセンターの手織り織機16台が並びました。

朝の授業のマラソンの時間が終わると

生徒さんが春から育てた綿花で紡いだ糸を持って入って来ました。

「わー織機だ」

これから始まる授業に興味深々の眼差しで入って来た。

生徒たちの集中力はすごく全員見事なコースターを織り上げました。

「出来たー!」

生徒の歓声が上がる体育館内は熱気に溢れています。

物を作り上げた喜びあふれる笑顔を見て やってよかったと思いました。

 

この子供達にとっては過去の歴史と文化と産業になった三谷の織物であるが

この町で織られた織物とは何だろう、

どうやって作られるのだろうかという不思議が

この織物体験を通じてフアッションであり、インテリアであり、

生活に使われる布を購買したり使う時、

決して無くならない今も現存する地元の繊維産業に対する

理解の基礎となることを願いながら”布で世界を包む”校歌がある

三谷小学校を後にした。

 

16台の織機や機材を片付けて竹島クラフトセンターを出ると

夕焼けの三河湾であった。