「すみません、三河木綿の布を買いたいんですが売っていませんか」

と、竹島クラフトセンターの開店を待ってご主人とご同伴の2組のご夫婦が
ご来店くださいました。

「以前にお店で三河木綿のガラ紡糸を買ったのですが、そのお店では
 販売を中止してしまって買えなくなってしまったので…、
 私は藍の手染めをしているので三河木綿の布を探しているのですが」

と問われました。

「現在日本の綿織物のほとんどが、海外から輸入された綿糸を使って
生産された織物しか無いのです、それをMADE IN JAPANと名乗って
売っているのが現状ですよ」

三河木綿の本物の生成りの白生地を手に入れるにはご自分の畑で
栽培をしていただいた綿糸以外には現在手に入りません。

昨今の一流レストランのカニやエビや牛肉の種類、種類産地偽装事件が
ニュースになっているので、正確には提供できる三河木綿は無いので…、

ということで、三河木綿の棉を使って糸作りと織物作りのフルコースを
体験する事になりました。

ご自分の織機もあるのでそれで日本の棉を使って織り上げて
ご自分で藍染めを



蒲郡産の棉を使って糸作り、私が在庫してあったガラ紡の糸を使って
コースター作りをしました。

市販されているガラ紡糸と自分で手紡ぎをした糸を織込み
それをご自分で染めてみることになりました。



そして織り上がったコースターを見せてもらって記念撮影です。

「滋賀県からなら日帰りができますから、また今度旅行に来て一日かけて
 糸作りからやってみたいです」

と予約をいただきました。

全国から同じ思いの人達が蒲郡へ来ていただいて、ホテルで宿泊して
糸作りから織物作りが出来たら良いなと思っているTCCの主人でした。