「手織り体験をしたいのですが、出来ますか」

と体験の申し出がありました。
「1台の織機の経糸が終わって織れないので4台なら織れますが
 それで良いでしょうか」

家族連れで来ていただいたのですが子供達だけの体験にしていただきました。

さっそく糸を選んでいただき手織りの30分が始まりました。

「両端が揃わないのはなぜですか?」
「緯糸の隙間が出来てしまった」
などなど、質問が出ながらの作業です。
なぜ?、なぜ?、が人類がここまで来た原点だと思っているが
大人になるほどそれが無くなるのはなぜ?だろう。



織り進むほどに自分のコースターの出来映えが気になる
「おっ!、凄く綺麗に織れてるよ」
と、私の感想を受けて微笑む少女の笑顔が可愛い、



「わーい、できた」
「凄い綺麗よ」
喜ぶ少女の姿は人間本来の美を尊ぶ心である。



ここで織れるコースターはその人の作品(アート)である、
アートのない物つくりは単なる仕事になってしまう。

物つくりの得意な日本ではあるが、アートが日本の産業を守り日本の将来を作ると思っている、
日本の世界遺産指定も葛飾北斎先生はじめ多くの芸術家や職人のアートが救っているのだ。