「手織り体験をしたいのです」
「何人様ですか」
「8人です」

大人はお父様お母様で子供5人と親戚の子1人のご一行様である。
竹島クラフトセンターでは一家で子供5人は最多の子沢山の家族である。



賑やかな子供の声で包まれた教室で
6人のお子様の手織りが始まった。



子供の多いことは良いことである。
お兄さんは妹弟を想い、世話をする姿が微笑ましい
妹弟はそれを自然に受けている。

おもいやる心が無意識のうちに育まれている
この自然に出来る優しさが羨ましいと思う。

世間では子供のイジメが騒がしく取り上げられているが
一人っ子であったり親の過干渉が原因であったりするのだろう



お母様はお子様の動きにアンテナを張りながら、余裕で手織りを楽しんでいる。
子供は子供の判断にまかせ、いちいち細かい注意はしないようである

父親はこまめに母親をフォローして黒子に徹しているようだが
お父さんの威厳と優しさの保護の元にいる子供の安心の姿があり
そこには親子の基本的な信頼関係を見た。

私が子供の頃にはこのような家庭は当たり前にあったのだが
国は少子化社会を作り、社会では歪んだ人間関係を生んでしまった。


私がそんな雑念の中にいるうちに子供達のコースターができて来た。
「わー、出来た」
「楽しかった」
「勉強になったわ」
5台の手織り織機で8人がコースターを作りあげました。

「昼食はどこか良いところは無いでしょうか」
私が蒲郡観光協会の遠山さんの作った竹島周辺のお食事マップを見せると
「うどんを食べたい」
「やま六のうどんがいい」
「ぼく、カレーうどんに決めた」

などと、手織りは終わって、次は食事の話題をしながら[うどんのやま六]へ向かった。