夏休みに入って猛烈な暑さが続く、
昼間の気温が30度を下回ったのいつの日だったか…、
と思えてしまう。

日本は本来砂漠になりやすい緯度に位置するそうだ。
インド洋から上がった気流がヒマラヤ山脈にぶつかり雲を起こし
それがジェット気流に乗って中国大陸を経て
日本に四季を作り梅雨をもたらす。

日本列島の私達は奇跡的バランスの中で暮らしているのだそうだ。
古来日本の梅雨らしい季節も無く 台風の発生位置も進路も変わった。

雨期と乾期しか無く、冬と夏しかない日本列島になった。
そう言えば政治も右と左しかない様子になったが
気候は人間の精神にも影響する、四季の潤いは日本人に心の
潤いを与えて奥深い文化を創って来た。

日本の織物文化も同じであった。
それが日本国内の経済を作って来たのだ。

だが、防寒ジャケットとTシャツがあれば暮らして行けてしまう日本。

この暑さはどこで作られているのだろうかと考え 
東京砂漠は歌謡曲の歌詞だけではなさそうに思えてしまう。


などと深刻な暑さと水不足の竹島海岸を眺めていると
「すみません、手織り体験がしたいんですが」

と親子の手織り体験のお客様のご来店であった。



お母さんと一緒に手織りが進む、
柔らかな糸を手にして優しい気持ちで織物を織る
急ぐこと無く時間も忘れゆっくりゆっくり織り進む

物を作る過程を楽しみ、出来た作品を愛でる。
そして自分を見直す手織り作業であった。

「できたー!」
「やったー!」

竹島クラフトセンターに歓声があがり心の作品が出来た。



オンリーワンのコースターの完成です、おめでとうございます。