今年は春から体調不良と気力不足で遅れてしまった棉の作付けでした。

今年は畑はやめようかと迷っていたが 
市役所の小山さんの助けを借りたおかげで
条件の悪い畑でも 遅ればせながらも棉達は
成長してくれました。

秋が近づくにしたがって棉も花を咲かせて
実を付け始めました。

成長が悪く小さい棉の木だが、それでも花を咲かせ
実を付けた綿を見て 自然は強い と思うのです。




台風16号の影響を受けて連日の強風で 
地面に草の無い木は倒れていますが
今度の台風では塩害は無くて助かりました。


和棉の花は下の方から順番に咲き始め汚れやすいので
最初に出来る一番棉は豊作の感謝の気持ちを込めて
土に帰すことにしています。

その理由は、棉は人間の為に実ったのではない
種の繁栄と保存を目的に咲いてきたのだ。

だから棉の毛は風に舞い種を広げ、
寒さと乾燥から守り
春は湿度の保存の役目もして
紫外線から実を守っているのです。

「せっかく咲いたのに 採ってやらないで可哀想」
 
とやさしい人間の声も聞くが 
それは人間の身勝手な思いなのである。



(右後が三河地棉、左後が和棉、手前のルーペ横の少ない棉が信州大学からの木浦380号)

今年の最初の収穫の棉がこんなにできました。
これから11月まで毎日収穫するのです。