「手織をやるー」

と元気な子供達がやってきた。

「すみません、この子達でも出来ますか?」

とお母さんがたずねたが、子供達はもうやる気満々で織機に向かった。

小学生から4歳の3人兄妹はさっそく手織を始めた。

「好きな色を決めてください」

「私これ!」

素早く色も決まり織り始めた。



しばらくは慎重に織っていたがそのうちに慣れたら器用に織り始めた。

3人兄妹だから、一人っ子と違って自分で決断して自分で決行する、
互いに気にしながらでも自分の世界に没頭できるのだ。

お兄ちゃんはお兄ちゃんらしくしっかりして、
妹はお兄ちゃんに負けないと頑張る。

「今度は上に上げる」

「分からなかったら間違えてみろ、解るから」

職人を育てる口調でTCCの主人は言うが、お兄ちゃんは頑張って
間違わずに織っている。

4歳の妹はお母さんと一緒に楽しい手織である。

真ん中のお嬢さんは周りを気にせず黙々と織り進めている。

「できたー!」

「おー!すごいぞ」

とお父さんが声をあげる。

「私も出来た」

「あらー、綺麗に出来たね」

とお母さんが出来上がりを褒めている



楽しい会話が飛び交う、楽しい家族の手織体験でした。