私は、この数年間は登山を止めていたが、その封印を解いて
富士登山に挑戦した。
以前から孫と約束していた富士登山である。
毎日眺めている海の竹島海岸を離れて、山の空気を求めて
長年山へ行けなかった鬱憤をはらしリフレッシュして来た。
梅雨明け10日と言って、梅雨前線が北上するか前線消滅した直後の10日間が
登山をするのに最適のシーズンなのだが、中学生の孫の部活と私の仕事の
調整がつかず少し時期を外したがなんとか天気に恵まれた。
私の経験から沖縄の西方に台風がある時が富士登山には絶好の気圧配置
なのある。つまり太平洋高気圧が強くて台風が本土に近寄らず、沖縄から
中国本土に向かう3日がクソ暑いが東海地方は晴天の時が多い、
そのタイミングを狙って今年は富士山にアタックした。
富士登山は中学生の時が最初であった。その後単独行だったり
家族や知人を案内したりして13回登ったが、14回目の今回は
35年の時間が過ぎてしまった。
私が登れるうちに、孫に日本の山マウント富士の魅力と登り方を
教えておくことにした。

(富士宮口5合目はガスの中)
表富士登山道路は夏期期間はマイカー規制なので新5合まではシャトルバスで
行くことにして[水ガ塚]の駐車場に車を置いてシャトルバスに乗った。
マイカー駐車場は広くて楽に止められた。
昔も数回この水ガ塚駐車場でキャンプした事があったが
今はトイレも設置されて綺麗に公園整備されていた。
駐車料金は1回1000円で、そこから新5合目までのシャトルバスの料金は往復
1350円であった。
平日は空いていて快適に新5合目まで到達できた。
昔のように登山道路の渋滞で時間をロスしたことを思えばこの方が良いと思った。
今後、世界遺産の指定を受ければもっと入山規制が厳しくなってしまうだろう。

新5合目は以前のようなマイカー観光客も混じった雑踏はなく静かで、
寂びれた感もしなくもないが純粋登山の私からすればこの方が良いと思った。
新5合目レストハウスで今日の富士の気象予報を聞くと、
今日は雨の予報は無いと言った。
そんな5合目から霧の中を6合目に向かう、上から見れば雲海の中だが今は暗い雲の中だ。
町中の歩き方しか知らない孫は急いで登りたがるが、これから連続する登りの長丁場を考えて、
ザックの荷物の詰め方、足の置き方、ペース配分、などなど口うるさく教えながらの登りだ。
霧の中を洒落たファッションの山ガール達が追い抜いていく。
「おじいちゃん、みんな追い越して行っちゃうよ」
「大丈夫だ登山競争をしてる訳じゃないから…、そのうち解るから…」
「神聖な山に入らせてもらうんだ、道を荒れさせて山を怒らせないよう
ゆっくり、ゆっくり、踏みしめて、抜き足差し足忍び足だ」
(つづく)
富士登山に挑戦した。
以前から孫と約束していた富士登山である。
毎日眺めている海の竹島海岸を離れて、山の空気を求めて
長年山へ行けなかった鬱憤をはらしリフレッシュして来た。
梅雨明け10日と言って、梅雨前線が北上するか前線消滅した直後の10日間が
登山をするのに最適のシーズンなのだが、中学生の孫の部活と私の仕事の
調整がつかず少し時期を外したがなんとか天気に恵まれた。
私の経験から沖縄の西方に台風がある時が富士登山には絶好の気圧配置
なのある。つまり太平洋高気圧が強くて台風が本土に近寄らず、沖縄から
中国本土に向かう3日がクソ暑いが東海地方は晴天の時が多い、
そのタイミングを狙って今年は富士山にアタックした。
富士登山は中学生の時が最初であった。その後単独行だったり
家族や知人を案内したりして13回登ったが、14回目の今回は
35年の時間が過ぎてしまった。
私が登れるうちに、孫に日本の山マウント富士の魅力と登り方を
教えておくことにした。

(富士宮口5合目はガスの中)
表富士登山道路は夏期期間はマイカー規制なので新5合まではシャトルバスで
行くことにして[水ガ塚]の駐車場に車を置いてシャトルバスに乗った。
マイカー駐車場は広くて楽に止められた。
昔も数回この水ガ塚駐車場でキャンプした事があったが
今はトイレも設置されて綺麗に公園整備されていた。
駐車料金は1回1000円で、そこから新5合目までのシャトルバスの料金は往復
1350円であった。
平日は空いていて快適に新5合目まで到達できた。
昔のように登山道路の渋滞で時間をロスしたことを思えばこの方が良いと思った。
今後、世界遺産の指定を受ければもっと入山規制が厳しくなってしまうだろう。

新5合目は以前のようなマイカー観光客も混じった雑踏はなく静かで、
寂びれた感もしなくもないが純粋登山の私からすればこの方が良いと思った。
新5合目レストハウスで今日の富士の気象予報を聞くと、
今日は雨の予報は無いと言った。
そんな5合目から霧の中を6合目に向かう、上から見れば雲海の中だが今は暗い雲の中だ。
町中の歩き方しか知らない孫は急いで登りたがるが、これから連続する登りの長丁場を考えて、
ザックの荷物の詰め方、足の置き方、ペース配分、などなど口うるさく教えながらの登りだ。
霧の中を洒落たファッションの山ガール達が追い抜いていく。
「おじいちゃん、みんな追い越して行っちゃうよ」
「大丈夫だ登山競争をしてる訳じゃないから…、そのうち解るから…」
「神聖な山に入らせてもらうんだ、道を荒れさせて山を怒らせないよう
ゆっくり、ゆっくり、踏みしめて、抜き足差し足忍び足だ」
(つづく)