遅ればせに蒔いた三河の棉の花が咲いた。
竹島のベイパークの棉畑と竹島クラフトセンターの花壇の
花が咲いたのです。



他の地方に咲く綿の花とは違い、三河の棉は優しい黄色と
茎も葉も緑一色で、とても純粋性と優しさを感じます。

他の和棉のような赤い色気も派手さもないが、
他の種との混じりを許さず孤高の種を守る三河の棉です。
ただ一人のひとを待つ人の姿を連想させます。



夕刻になって地に落ちた花びらも色が変わることも無く、
黄色い色の純粋性を守り通し 枯れ果てて逝くのです。
そんな三河の棉が好きなのだ。

しかし…、
収穫量も少なく…
棉毛も短く…
ゴツい三河の棉の無骨さ故に…

その価値も忘れ去られていました。

三河の棉の魅力とその価値は、多大なものをこの地に齎すために
1200年の時間を生き続けて来たに違いないと私は思い続けてやまない。