年度の変る3月末になりました。

今年は遅い春ですが少しづつ季節の移り変わりを感じる竹島海岸です。

そんな竹島クラフトセンターに一人の男性が手織り体験にやって来ました。

「手織り体験をしたいのですが」

「蒲郡プリンスホテルの者なんですが、今日が蒲郡の最後の日なんで、
 前から手織りをやってみたかったので最後に手織りをやって蒲郡から去ります」

とお客様の声を聴いてびっくりです。

「時間はありますか?」

とTCCの主人が時間を聞くと、

「11時にはお別れの会議があるのでそれまでに織りたいです。」

早速手織りが始まりました。





「蒲郡プリンスホテルは名前が変わりますが、どちらへ行かれますか」

とTCCの主人が聞くと、

「これからは高輪プリンスホテルです」

高輪プリンスといえば芸能人や有名人が結婚式を挙げたり
映画祭が行われるホテルだなと思いました。

「蒲郡に赴任したのは数ヶ月前で、その時から体験してみようと

思ってました」

と、プリンスホテルのプロ中のプロが最後の蒲郡の思い出に

竹島クラフトセンターの手織りを選んでくれたことに

このうえない喜びを感じました。



などと話しているうちにコースターが織り上がりました。

「楽しかったです」

「良い思い出になります」

「最後のパワーハラスメントで手織体験をするようにと言っておきます」

と言って笑って帰って行かれました。

新たな赴任先の高輪プリンスホテルでのご活躍と
ご健勝を祈りながら‥

いつの日かまた会える時を楽しみに思いながら…、

蒲郡を去り行く人を見送るTCCの主人の気持ちは、
これからの蒲郡竹島を思うと複雑なものがありました。