「手織体験をしたいんです」

「どうぞ今織機が空いていますからどうぞ」

お父様とお母様と一緒のお嬢様の手織体験です。
色糸を選んでスタッフの指示で手織が進みます。

「どちらからですか?」
「京都から来ました」

お嬢様は、京都市山科区勧修小学校の5年生です。



「京都は私の織物の仕事で毎月くらいに行きましたよ」
「地元に居ても京都のことはよく知らないですよ」
「私たちもそうですよ、こんなに良い処でももう何十年も
 来てない人も多いですよ」



大人のおしゃべりをよそにお嬢様の手織が進んでいます。

「今度は色糸を紺にかえます」

最後の房作りも器用にこなしてコースターの完成です。

「出来たね」
「よかったね」

ご一家の嬉しい会話がはずみます。

「貴重な体験が出来ました。ありがとうございました」

とお客様からいわれて面映い気持ちですが、
ありがとうの言葉が身に沁みて嬉しいTCCの主人でした。