今日の竹島は晴れ!

竹島海岸にオープンした広大な芝生広場の名前は俊成苑と申します。

広場の中心に平安時代の歌人藤原俊成の銅像が立っています。


藤原俊成(ふじわらのとしなり)は平安後期から鎌倉時代初期の歌人。

名は「しゅんぜい」とも読まれる。

早くから歌人としての活動を始め、藤原基俊に師事しました。

1145年、従五位上という地位になり、三河の守に遷任しました。


ここ三河の地で俊成はどんな気持ちで竹島を眺め、故郷の竹生島に想いを

馳せていたのでしょうか・・・、


俊成と平忠度(平清盛の末弟)の関係は特筆すべきエピソードです。

源平合戦の時の平忠度との再会し、平清盛の末弟忠度は平家一門で

武勇に優れ歌人としても俊成に師事し、才能に優れていた。

忠度が1183年平家一門の都落ちの際、俊成邸を訪れて、勅撰和歌集

に自分の歌を一首入れて欲しい、さすれば草葉の陰からお守りするとの

頼みだった。まもなく忠度は一ノ谷の戦で戦死したが、俊成は朝廷への

配慮から詠み人知らずとして『千載集』に載せています。

歌人としての熱い友情を物語り、俊成さんの人柄が偲ばれます。


この様な俊成さんの像の前の芝生で寝転んでいる人は

夢の中でどんな和歌を読んでいるのだろう。