
今日の竹島海岸は久しぶりの太陽が戻ってきて
三河湾も光り輝く優しい海に戻りました。
今日の天気が、成人の日になれば良かったのに・・・!
厳冬期の季節でも、眩しいほどの空と海は、竹島海岸を
中心とする三河湾ならではの優しであった。
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TCC・竹島クラフトセンターを覗くと
閉店した店の中では、織機にみかん草木染めをした 経糸の
綜絖(ソウコウ)通しの作業をしていました。(写真)
綜絖とは織機に張られた経糸1本1を区別して上下させる
装置です。
綜絖装置により一挙に上げたり下げたりされた経糸の間に、
緯糸を真っ直ぐに通して 織物組織を組ませるための
装置です。
まだこの綜絖の装置が発明されなかった大昔しの織人は、
1本1本の経糸を手で上下させた糸の間に緯糸を
縫うようにくぐらせて通して織物を織っていたのです。
私も古代の人のように綜絖を使わずに緯糸を手でくぐらせては
織ってみたのだが(もじり織りなど)、非能率的で並大抵の
作業ではないのです。
織機の筬(オサ)と綜絖(ソウコウ)の発明は画期的なことで、
この発明により織物の生産は飛躍的に伸びて、原始時代から
古代文明への幕開きを即した大発明ではなかったかと思います。
エジプト時代のミイラを包んだ麻の布を見た時、
現代の私達の織物と変らぬ技術を持っていた事実を
知って驚きました。
その技術をもたらした物は、筬と綜絖の出現だったのです。
そしてそれが人類の生命を守り、衣食住の生活が形作られた
のです。
みかん草木染めの織物の準備作業を眺めながら
太古の昔と現代の手織の世界に思いを馳せる
TCCの主人でした。