電車通勤時の話です。私は身長が180cmあります。アラフィフ世代の中では高い方。私の若いころは見上げる人は少なかったのになぁ~なんて思っていましたが、今の若者の中には見上げる人が大勢いますね。食文化の変化ですかね。背が高いと通勤電車(いつも満員電車で我慢しながら、片道小一時間かけて通勤しています。)の中で、乗車している方の操作しているスマホ画面や小説の文字が否が応でも目に入ってしまいます。

そこで気になるのが、老若問わず、女性が朝からスマホや単行本で官能的な漫画や小説を一心不乱に読んでいる場面にちょくちょく遭遇します。その内容が上から見えてしまい、一緒にその官能的な文章や映像を見て、「こんな過激なモノを女性も見るんだ。」と思いながら、乗換駅迄、押し詰め状態のまま身動きが取れない状態で凝視していると、女性も周りが見えなくなり、自分の世界に入ってしまっているのか、体を揺らし始めたり、大きく深呼吸したり、顔を紅潮させたりと様々な様子で見入っている姿に興奮を覚えるとともに、女性も男性と一緒で疑似的にそのようなことで、脳の中で発散をしているんだと思いました。不謹慎だけど、疑似的なことより、肌を合わせあった方が気持ちいい事間違いないよ!なんて言いたいところだが、いつもマトリョシカ君や隣駅のマンションの一室で解消している私が言えることではないなと自問自答した。

 

それから・・・先日遭遇したのですが(帰宅時間が遅いとたまにありますが)、電車内でひと時の幸せ時間を味わった。たまたま私の座った座席の隣に座る仕事帰りで疲れた?女性(30後半から40前半位の私が好きなパンツスーツ姿の髪の長い女性)がウトウトしだし、最初は肩と首付近に長い柔らかな髪先が女性が舟を漕ぎ出すと共にサワサワと触れ出し、「くすぐったいな~」と思いながらも、女性の髪から漂う何とも言えぬ良い香りで、私自身も眠くなり、ウトウトとしていると、左肩がズッシリ重くなり、「何??」と思ったと同時に、ピタリと頬を乗せてくる女性。「おいおい」と思い、横目で彼女の顔を見る。完全に目は閉じていて熟睡しているようだ。こんなおじさんの肩で良く寝れるな(笑)と思いつつ、つくづく、女性は皆寝顔が可愛いなぁ~と率直に思った。彼女であればそのまま気兼ねなく、私の肩の上で寝かせておくのだが、見も知らぬ女性を、しかも対面の座席には見知らぬ人がジロジロ見ている中、気まずくなり、わざと咳払いでもして起こした方が良いかな・・・・と思ったのだが、肩にピタッと張り付く女性の頬の何とも言えぬ優しいい柔らかな感覚と私のシャツの胸に向け、垂れ下がった長い髪の匂い(フェロモンかってくらいの良い香り)、可愛らしい目の前の寝顔に「隣の女性は彼女なんだ!」と勝手に自分に言い聞かせ(単なる危ないおじさんですね。(笑))、乗換駅迄2人の顔同士がぶつかる位の至近距離でそのまま乗り過ごした。私が降りるタイミングでそっと彼女の頬が私の肩から離れ目を覚ましたのを確認し、電車を降り、ホームからガラス越しに通り過ぎる彼女を心の中で「気を付けて帰るんだよ」と呟き、静かに見送った。

家路につき歩いていると左肩にまだ残る彼女の匂いが暗闇に心地よく漂っていた。

ちょっとまずいな・・・と思い、遠回りして帰りましたとさ。めでたしめでたし。