㊟成均館スキャンダルのパラレルです。
本筋とは全く関係ありません。
ユンシクと話をしたのは、
家庭教師のバイトの時間が、
ユニとずれていてまだ家にいた時。
ヨリム先輩からメールが来たよ、と
言うと、僕にもきたけど、ヘンなメールなんだ、
とユンシクが笑ってスマホを見せた。
『俺がいない間の花嫁修業は
順調だったか?
二年ぶりの再会だ!
お前のきれいな顔と身体を
ピカピカに磨き上げて待っててくれ、
マイ ハニ~

5時に大学の正門前だぞ。
ほかの男にナンパされるんじゃないぞ!』
無言でスマホの画面を見るソンジュンに、
「最後の待ち合わせの文章がなかったら、
ヨリム先輩、彼女の一人にでも
送ろうとしたのを、間違って僕に送ったのかと
思うところだったよ!」
とユンシクは笑った。
「それでなんて返事したんだ?」
「『了解。お帰りなさい。』」
「・・・俺も全く同じ返事を送った・・・。」
二人で顔を見合わせて笑い出す。
少し気が楽になったソンジュンは、
自分のところに来たメールを見せた。
「・・・これって絶対姉さんのことだよね・・・。」
「付き合っていることを隠す必要は
何一つないが・・・どこまでしゃべらされるか
怖いな・・・。」
「別に困ることなんかないでしょ~?!」
「ないけど・・・!!
ユンシク、ヨリム先輩の『社会勉強』を
忘れたのか?」
「え~?!
もしかして姉さんとソンジュンをネタに、
ご指導がある?!」
「俺が恐れているのはそれだ・・・。」
「ちょっと姉さんが絡むのはいやだな~。」
「俺だってイヤだよ。」
「じゃあ、ご指導が入らないように
どうするの?」
「余計なことは言わない!」
「でもソンジュン。
僕、別にソンジュンたちのデートを
覗いていたわけじゃないし、
出かけた後のことは知らないよ。
僕からは何の秘密も漏れないと思うけど・・・。」
危ないのはソンジュンじゃない、と
ユンシクは心配そうにソンジュンを見た。
「大体、僕はソンジュンが姉さんに甘い彼氏だってことと、
ほとんど毎日姉さんに会いにきてるってことしか
知らないよ!」
「ユンシク!」
ソンジュンは叫んだ。
「・・・それを言わないでくれ・・・。」
ふえ?と間抜けな返事をしたユンシクは、
しばらく考えてから笑い出した。
「・・・そうだよね・・・。
どんなに誘われても女の子に一瞥もしない
カタブツソンジュンが、女の子に甘いって・・・
邪魔なものを見るみたいに女の子を見る
ソンジュンが・・・毎日会いに来るって・・・!!」
衝撃の事実だよね~、と
ユンシクの笑いは止まらない。
「・・・一生言われそうだろ・・・。」
そうだね~、とユンシクはやや気の毒そうな
顔をした。
「でも、そのうちばれるからさ、
結局はからかわれるんだよ。
覚悟しておきなよ。」
それで、なんて返信が来たの、と
ユンシクに聞かれて、ソンジュンは
ヨンハの返信を見せた。
『もしお望みなら、
経験豊富なク・ヨンハ様の
華麗なる女性遍歴をつづった本でも
参考にしたまえ!』
楽しみにしてるみたいだね、と
ユンシクがつぶやいた。
僕のもヘンな返信だよ、と
ユンシクが見せたスマホの画面。
『結婚式は、1年後だ!』
兵役に行っても、変わらない人は
全く変わらないんだ、と
ユンシクとソンジュンは、
二人で深く納得して土曜日を迎えた。
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