旦那さんとの約束通り、癌について調べる事はほとんどなく…
夜中に1、2回ポチポチした事はありましたが…深くは調べませんでした。
8月22日木曜日
この日は旦那さんも一緒に来てくれました。息子はまたも私の母に預け…
きっと待ち時間が長いだろうと思い、漫画を持って行く余裕っぷり(笑)
最新刊が出た『進撃の巨人』を旦那さんと2人で一巻から読み直していたので、数冊持って行きました😁癌の告知があるかもしれない時に読む内容ではないですね

この日も1時間くらい待ってから診察室へ。
私と旦那さんの関係性を聞かれてから説明が始まりました。他人じゃダメとかあるんでしょうかね?
『この前の結果が出ました。結果は癌でした』
『はい』
『……………』
『……………』
謎の沈黙
『どのような癌かというのをご説明しますね』
絵を描きながら、分かりやすく、ゆっくり説明してくれました。
先生が描いてくれた絵。
結果はステージ0、乳管内に留まっている非浸潤癌である可能性が高く、手術をすれば予後はいい事、ただ、ステージ0でも全摘の可能性がある事などを説明を受けました。
あまり癌でしたという言葉にショックは受けませんでした。前回の癌と思った方がいいでしょうの発言の方がショックだったからかもしれません。
『何かご質問は?』
『1年前まで授乳していたんですけど、子供に影響は全くないですか?』
『それはないです。癌細胞って非常に脆いんです。なので、身体から外に出た瞬間に死滅します。お子さんに影響は全くありません』
これが1番心配だったので、ホッとしました。
『あと…えっと…hcgは打たない方がいいって事ですよね?え?あれ?というより、妊活しちゃダメって事ですよね?』
『そうですね、そうなります』
我ながらアホな質問だと思います。癌があって、これから手術するって言われてんのにhcgもクソもあるかいって話ですよね(笑)
でも、癌だと言われた事より、全摘の可能性があるって事より、何よりショックだったのは、妊活をお休みしなきゃならない事でした。
ここ数年頑張ってきた事がパァになる。
何より年齢というリミットが迫ってきている中、妊活に取り組めない時間を過ごさなければいけない…
『では、手術に向けて色々な検査を受けていただく事になりますので、早速、受けてきて下さい。今日はこのまま血液検査、尿検査、心電図、レントゲンです』
診察室を出て1番最初に出た言葉が
『妊活、お休みになってごめんなさい』
でした。もちろん、旦那さんはそんな事はいいと言ってくれましたが…
『とりあえずステージ0で、不幸中の幸いで良かった』
と言われても、全く慰めにならないくらい落ち込みました。
母が午後から用事があって息子を預かれない事になっていたので、旦那さんにはここで帰ってもらって息子を迎えに行ってもらいました。
別れ際、旦那さんが持っていた紙袋を差し出しながら、
『あれ、『進撃の巨人』の続きは?読まないの?』
と聞かれ…温度差にビックリしました(笑)私を元気付けようと言ってくれてたのかもしれませんが…こんな状況で巨人に喰われる話読めるかいな

『そんな気分になれない』
とだけ返しました。
『んじゃ頑張って〜』
と軽く言われました(笑)
とりあえず尿検査、血液検査と済ませ…心電図の部屋へ行こうとすると…よりにもよってこのタイミングで産婦人科の前を通らなければならず…見なきゃいいのに横目でチラリ…
お腹の大きい妊婦さんがたくさん…
あぁ…なんで私はこっちじゃないんだろう…毎日あんなに色々取り組んできたのに…なんで…なんで…
この時初めて涙が出ました。
もちろん、実情色々ある方もいると思います。お腹が大きくて幸せそうに見えても、総合病院に来てる方なら赤ちゃん、ご自身に何か問題を抱えているのかもしれない。
でもこの時はそんな事を考える余地すらなく。ただ妊娠している事を羨む事しかできませんでした。
検査を全て済ませ、また診察に戻ります。
その他の術前検査の予約をバババーッと入れてもらいました。
8月30日金曜日 呼吸器検査&CT
9月5日木曜日 CTの結果および手術日の最終決定
9月17日MRI
本当はもう少し早くMRI撮りたかったみたいなんですが、生理前で乳腺が張ってしまうと写りが悪くなってしまう、との事で、万全な時に撮りましょうと言っていただき、生理後、かつ排卵前のこの日にしてもらいました。
とても丁寧で親切なドクターです。ありがたい。
そのまま手術の日も押さえました!との事で今のところ10月4日金曜日が手術予定です。
この日はこれで終わり、次回検査のCTやMRIの同意書の紙をもらいました。それとは別に『今のお気持ち』?を書くようなものも…この1週間の気持ちの辛さを10段階で、とか、その辛さは日常生活に支障があるか、食欲はあるか、便通はあるか、眠れているか…など細かく書かれていました。
癌と宣告されて、動揺してしまうのは当たり前ですもんね。これは5日の診察の時までに書いてくるよう言われました。
診察が終わってお会計している時から癌についてネットで調べまくりました。ステージ0、乳がん、全摘、温存…ちゃんとした協会が書いてる記事、病院が出してる記事、怪しい信憑性のない記事、個人のブログに至るまで…
もちろん術式であったり、癌そのものについてはちゃんとした記事だったり、何より1番いいのはドクターに直接聞く事。
でも、術後の生活…
例えば
ブラジャーはどんなのになるの?
退院後、普通の生活ができるようになるのはどれくらい?
全摘した場合、どういう洋服がボディライン出なくて、かつ着替えやすいか?
など…まぁ人によりけりだよね、みたいな部分だけど、けっこう1番知りたい所でして…個人のブログって公式の物には載っていない、生活に沿った情報が多くて非常に助かっています。本当、ありがたいです。
自分の為の備忘録でもありますが、今後、私と同じように乳がんになった人の何かの参考になればと、ブログを書こうと思いました。
この日は(も?)妊活の為に我慢していた甘い物やら冷たいアイスやらを食べまくりました。やけになってました。どうせ妊娠しちゃいけないなら知ったこっちゃないわ!って気分でした。