見えないけど確実にある壁 | 卵巣腫瘍[境界悪性]を乗り越える!

卵巣腫瘍[境界悪性]を乗り越える!

2021年6月に卵巣腫瘍が見つかり、2021年8月 開腹手術にて右卵巣+付属器+大網切除。病理検査で「漿粘液性卵巣境界悪性IC1期」と診断。アラフォー独身、経過観察中。日々のあれこれを書いてます。

今日はお天気も良くていい日だったけど、

何でだか朝からずっとお腹がちくちく痛くて、

「はぁぁぁ~」って状態でした。

 

最近周りの人たちからは、

だいぶ良くなってる感じだねって言われます。

確かに復帰した頃より動けるようになったし、

声も出せるようになった。

そこは自分の身体。

回復してることは自分が一番実感してます。

 

でも私が思う「元気」と他人が思う「元気」は、

絶対に同じじゃないんです。

私が患った病気の性質上、

今後、私が本当の意味で「元気」になることは、

遠い遠い先なんだろうなって思ってます。

 

「確実に良性ではない」って言われた瞬間から、

私の価値観は変わりました。

今までは「報道」として見てた著名人の死や、

がん闘病のニュースが他人事ではなくなった。

もしかしたらいつか訪れるかもしれない、

自分の未来として受け止めるようになった。

 

うまく言えないけど…

自分と周りの人との間には、

見えないけど確実にガラスの壁がある感じ。

私は見た目は元気そうかもしれないし、

第三者から見れば周りの人たちと、

同じカテゴリー内にいるのかもしれないけど…

私はそっち側の人間ではない。

 

言わないけど、どこかしら痛みはあるし、

言わないだけで、不具合はある。

言わないけど、術後の後遺症に悩んでるし、

言えないだけで、再発・転移の恐怖と闘ってる。

 

じゃあ優しくしてほしいのかと言われれば、

それは違うんです。

特別扱いや過度に心配してほしい訳じゃない。

 

ただ「普通」にしてほしい。

悪性腫瘍やがんになった人なら、

一度は思うことかもしれません。

 

同僚にも友人にも家族にも、

心配かけてるのは分かるし、

心配してくれるのはすごく有り難いけど、

基本的には、とにかく普通に接してほしい。

 

闘病は孤独です。

これは発病時、検査時、入院中や術後、

そして経過観察中の今も変わりません。

 

でも周りにはそんな私に協力して、

励ましてくれる人たちがたくさんいます。

だから「孤独です」なんて絶対に言えない。

 

だけど真の意味で、

悪性腫瘍患者の気持ちを分かってくれる人は

そうそういません。だからこそ…

このSNSが役に立つといいなって思ってます。

 

私にとってオンラインは、

どこに住んでいるのかはもちろん、

顔だって全く分からないけど、

同じ気持ちを共有できる人たちの心に、

そっと触れられるとても貴重な場所なんです。

いつかこのブログも、ひっそりと、

誰かにそっと寄り添えていることを願ってます。

 

 

何か取り留めのないことを書いてしまったけど

今日、同僚に「調子良さそうだね」って言われて、

嬉しかったのと同時に、色々考えたことでした。

 

孤独だけど、人の温かさも実感できる。

「それを知れたから病気になって良かった」

なんて、私は絶対に思えないけど、

周りに対する感謝の気持ちは、

人一倍持ち続けていきたいなと思います。

 

 

あ、コロナワクチン後のファイザーアーム、

やっと赤みが薄れてきました。

痛みも打った直後に比べれば半減してます。

 

今は首筋がものすごく痛い。

これは来月必ず、

かかりつけ医と主治医に相談しよう…