手術当日② ~ICU~ | 卵巣腫瘍[境界悪性]を乗り越える!

卵巣腫瘍[境界悪性]を乗り越える!

2021年6月に卵巣腫瘍が見つかり、2021年8月 開腹手術にて右卵巣+付属器+大網切除。病理検査で「漿粘液性卵巣境界悪性IC1期」と診断。アラフォー独身、経過観察中。日々のあれこれを書いてます。

初めての全身麻酔手術の時は、

両肩をバシバシ叩かれて起こされました。

手や足の指動かして~!と言われるがまま、

その指示に従ったことを覚えてます。

 

今回は手術室での記憶がまったくありません。

覚醒したんだろうけど記憶は皆無。

次に気づいた時は既に集中治療室にいました。

起きたのか起こされたのかも不明。

 

一番壁側のベッドだったから時計が見えて

確か17時くらいだった気がします。

13時過ぎに手術が始まったから、

4時間ほどで終わったっぽいことが分かった。

両親は手術が終わるまで病院に居たけど、

完全に覚醒するまで時間がかかるとのことで、

会わずに帰ったとのこと。

 

看護師さんに今の状況説明をされる。

今の私を取り巻く状況

 ・右手…ナースコール

 ・左手…痛み止め(自分でカチッと押すタイプ)

 ・トイレ…尿道カテーテル入ってる

 ・右腕…血圧計装着

 ・左腕…手の甲に点滴ルート

 ・胸…心電図

 ・両足…血栓防止のフットポンプ

 ・酸素マスク

いろいろな管が繋がってるから、

外れないように気をつけて下さいって言われた。

 

ICUに居る間はとにかく辛かった。

お腹がじんじんと痛いのはもちろんだけど、

体位変換ができなくてずーっと仰向け

私はいつも横向き姿勢で寝てるから、

身体を動かせない、横を向けないのは、

痛み以上に全身がぞわぞわしてキツかった。

 

そして懸念していた痛み止め問題

私はロキソプロフェンやイブプロフェンで

アレルギー反応(じんましん)が起こるので、

今回使える点滴は1種類のみ。

 

普通は何種類かを組合わせて、

継続的に疼痛コントロールしていくんだけど…

(例えば、A薬が切れる1時間前くらいに

 B薬の点滴を入れ始める、という方法)

 

私は複数の薬が使えないのでそれが出来ず、

どうしても「痛い隙間時間」ができてしまう。

1種類だと「次に使用できるのは○時間後」を

守らなければいけない。

痛みには強い方だけど、

開腹手術の痛みはレベルが違いました…orz

 

でも隣の隣?の患者さんがとにかく辛そうで

ずっと嘔吐を繰り返してて、

私より辛そう…がんばろ。と思い直す。

途中、ちょっともらいそうになったけど笑

 

いつ頃だったかは覚えていないけど

主治医が様子を見に来てくれて、

「NAOさん、迅速診断は境界悪性でした」

「全部予定通りに済みましたよ」

って、ニコっと笑ってくれてすごく安堵した。

酸素マスクしてて声が出なかったから、

一生懸命先生にうなづいたのを覚えてる。

 

その後はもう仰向けが不快でずっともぞもぞ。

痛いのは仕方ないけど…キツかった。

熱が上がってるのかすごく暑くて

足の布団を剥いでもらって

頭にアイスノンも入れてもらった。

 

うとうとはしてたと思うけど熟睡なんてできず

頭上にある窓を何度も見ながら、

「まだ暗い…」 

「まだ明るくならない…」って思いながら

ひたすら夜が明けるのを待っていました。