4月27日(日)は第18回瀋陽日本語弁論大会が行われました。

私も昨年同様、教師会の一員として準備や運営に関わり、配属先からも二名の生徒が出場しました。



準備や運営は疲れたし大変だったけど、終わってみれば何よりも生徒のことばかり考えてしまいます。
結果からいうと、上位入賞はできませんでしたが二人ともよく頑張りました

強豪校の生徒たちや多くの観客・審査員を前にした発表は緊張したことと思います。
しかも、一人の生徒は体調不良の中で出場。
後日詳しく話を聞いてみると軽い“盲腸”だったらしく、薬を飲んで点滴して来ていました
「お腹の調子が悪くて…」とは言ってたけど、まさか盲腸だったとは。。。



こうやって生徒の頑張りを目の当たりにすると、いつも「私には何かできたのだろうか?」と考えます。
そして、結果「何もできなかったな。」と思うのがお決まりのルート
赴任してからそんなことばっか考えているような気もします。

こうやって「何もできていない。」と思うとき、思い出すことがあります。


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派遣前、日本語教師隊員のための技術補完研修がありました。
大学卒業間際で、片道3時間近くかけて必死に7日間通ったのを今でも覚えています。

その研修の時、技術顧問の先生が

「帰国した隊員からの『何もできませんでした。』はもう聞き飽きた。“何ができたか”を教えてほしい。」

とおっしゃっていました。
言い方は違うかもしれないけど、こんな内容のこと。


これを聞いたときの私が何を思ったかというと、

①きっと私も「何もできませんでした。」って思うんだろうな。だって、今までの隊員がそうだったんだから、私だけ特別だってことはきっとない。

②だからといって、頑張らなくていいわけじゃない。「何もしなかった」だけは許されない。

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あの研修から2年以上経ちました。
それでも先生がおっしゃっていた言葉で覚えていることはまだまだあります。
それだけ先生の言葉には惹きつけられたし、これから派遣されるんだ!活動するんだ!と意気込んで、一生懸命聞いていたんだと思います。

派遣前の自分を思い出すと何とも不思議な気分になりますが、たまにこうやって思い出すのも大切なことかもしれません。
去年の夏に元調整員さんからもらった心得にも、「時折派遣前の気持ちを思い出す」ってあったし。
そうやって自分を励ましている弁論大会帰りなのでした。


なんだか、今日はまじめな雰囲気になっちゃいましたね
まあ、たまにはいっか。