【前回までにあらすじ】
愛飢男が高校3年生のとき、
文化祭実行委員に立候補して、
相方が体育館で漫才をやっている間に
中庭で人が入れるくらいの巨大シャボン玉を作っていた。
そんな文化祭が終わったとき、
相方からこんな言葉をもらってしまった。
相方「なあ飢男、一緒にお笑いやらん?」
第2話 コンビ結成?
飢男「でも、相方君はもうコンビ組んでるじゃん。」
相方「あいつは受験勉強するって言うからさ…」
いや、僕もするんですけど…
そもそも、僕は相方君とは話したことないし、
日常会話すらまともに話せない僕に
お笑いなんてできるわけないじゃないか…
何か良い言い訳は無いものか
飢男「僕、おもしろいことなんて言えないし、お笑いなんて知らないよ?」
相方「大丈夫やって!俺がお前をいじり倒したら、絶対おもろい!!」
え、何言ってんのコイツ…
それ、完全に身内ネタのヤツじゃねーの?
自分たちだけおもしろくて、周りが置いてきぼりパターンじゃん。。。
飢男「僕には無理だと思うけど…上手くしゃべれないし…」
相方「大丈夫。お前の空気を壊す能力はヤバいから。」
それ、褒め言葉なのか…
壊そうと思って喋ったことないんですけど…
そもそも、誰に見せるんだよ…
飢男「でも、文化祭終わったし、誰に見せんの?」
相方「そりゃーお茶の間に決まってんじゃん」
は?
相方「毎年クリスマスくらいにある番組知ってる?」
え?
相方「漫才の日本一を決める大会」
ちょ…
相方「M-1 グランプリ」
こ…こいつ本気か?
目が超輝いてるんですけど…
だいたい、会話したことないやろ…
相方「頼む。思い出作りと思って、やるだけやってくんね?」
飢男「で、でも、選考とか大変じゃないの?」
相方(ニヤッ
あれ…地雷踏んだ?
相方「それがな、一人1,000円+顔写真を送るだけで一回戦出れるんよ。
申込みの手続きとか全部俺がやっとくから。
これからよろしくな!」
笑顔で去っていく相方。
こうして、半ば強引にコンビが結成された。
おそらく、人生で1度きりになるであろう、
お笑いへの道を、ヤツと歩み始めた。
不思議と、悪い気持ちはしなかった。
続きはWebで(笑)
念のため補足。
M-1 グランプリとは、
2001 ~ 2010 の10年間で開催された
漫才日本一を決定する大会です。
今でいうところの、
The MANZAI のようなものと思ってください。
最後までお読みいただいて、
ありがとうございました♪
