甲子園の決勝も終わり、晩夏の気配がチラホラ。
夏好きには寂しい季節になりました。
しかし残暑くんのこの脅威ともいえる粘り腰には、少し閉口気味です。
油断なりませんね。僕は今日もガリガリ君を食べました。
ブログをサボっていると月日の流れが早く感じます。
既に二週間ぐらい経つのですが、楽しかったお盆休みを振り返ります。
甲府と松本の連勝で、すっかり気を良くした僕。
実は2日後にも長野でベイスターズの試合が組まれていて、勢いそのままに本当は観戦に行きたかったのですが、僕にもそれなりの用があるので、諦めて帰路に就きました。
SLを見たかったので高崎に出たのですが、水上から戻るSL列車の到着まで、まだまだ時間があります。
どうやってこの空いた時間を埋めようかと考えている、そんな時間も楽しいもので、高崎駅にいると色々な案が出て来ます。
お昼にしては遅めのラーメンをすすりながら考えた結果、横川駅に行ってみようと思い付きました。
97年に横軽が廃止されて以来、一度も訪れていませんでした。
大好きだった信越本線が、横川でちょん切られる形になってしまい、なんだか廃れた姿を見たくなかったのかもしれません。
高崎には頻繁に来るのに、どうも足が向きませんでした。
意を決して電車に乗ることわずか30数分。
あっと言う間に終点の横川に着きました。
沢山あったはずの側線が撤去されて、大きな駐車場になっているのが、先ず目に入りました。
おぎのやの釜めしを買い求めに来るのは、車の人たちが主流になってしまった現実を、早速目の当たりにします。
あれだけ活気のあった駅の構内は予想通りひっそりとしていましたが、特急列車の編成に対応した長いホームは健在で、端の方で機関車の付け替えを見ていた頃を思い出が甦りました。
こじんまりとした駅前の雰囲気は当時のままのように感じました。
駅舎の横で「おぎのや」さんが、常設の立ち食いそばをやっているのに驚きます。
ラーメンでなくてこちらにすれば良かったです。
駅周辺を観察していると、どんどん時間が過ぎてしまうので、せっかくなのでこちらに寄ってみました。
横川駅から軽井沢寄りに隣接した、碓氷峠鉄道文化むらです。
あまり予備知識なく来てしまったのですが、とにかくEF63が見られればという思いで、入館しました。
なかなかの広さです。
そして家族連れなどで館内はとても混んでいました。
入ってすぐの元機関庫では、EF63やEF62が出迎えてくれます。
大宮の鉄道博物館に展示されている機関車は、徹底的に管理が成されている感じがして、触ったりするのにも遠慮があるのですが、こちらは良い意味で野放し状態で、車両に対しての敷居が低く感じられます。
ガチャンガチャンと連結機の解放テコの仕組みを実演して、楽しむ子供たち。
鉄道博物館では見られない光景です。
大宮ではスイッチで昇降の操作するパンタグラフも、触りたい放題。
手でも持ち上げて、意外と軽いんだなと実感。
機関庫を抜けて奥へ進むと視界が開け、ズラリと並ぶ沢山の展示車両に目を見張ります。
碓氷峠とは関係のない車両ばかりですが、どれもいぶし銀、貴重なものです。
初めて生で見る機関車もいたりして、僕のテンションは更に上がります。
こうして人が乗ることができるミニ列車も、全部で3種類ほどあって、頻繁に行き来するので賑やかです。
僕も子供と一緒に乗る日が来るのかな。
ステンレスの機関車、EF30もいます。
左奥の茶色い車両は12系の「くつろぎ」という元お座敷の客車で、休憩所として開放されています。
涼を求めて、中に入ってみました。
おー、久々の冷房におじさん感動。
大混雑だと思っていたのですが、誰もいません。
そういえば、あれだけ沢山走り回っていた子供たちはどこへ・・・
夕方迫る横川の山間。
子供たちが賑やかにしてくれていないと、バランスが取れないのかも知れません。
ちょっと「怖い」と思ってしまったら、そうとしか見えなくなってきてしまい・・・
キャー!
と、いつの間にか人気の無くなった碓氷峠鉄道文化むらを後にするのでした。
開業して10年以上経ってから初めて来ましたが、
改めて、展示車両の豪華さにビックリです。
1時間の滞在ではとても足りません。
資料館もゆっくり見たいですし、アプト君にも乗ってみたい。
そうそう、EF63の運転体験というのもあったはず。
鉄道文化むらの神髄は「体感型」らしいので、また新たな感動を求めて、訪れるべき地だと思いました。
その時はシュールな方向に走らないようにしないと・・・(笑)
高崎に戻って、お目当てだったSLみなかみ号とご対面です。
復活機とはいえ、やっぱり現役の車両のオーラは違うなと感じました。
こんな感じで、ベイに鉄道に、満たされた3日間の旅は、あっという間に終わってしまったのでした。
いや、本当に楽しかったです。
また旅に出られるように、お仕事頑張ります。(石)