梅雨時なはずなのに、爽やかに晴れ上がった先日の土曜日。
無性に東京の地下鉄に乗りたくなってしまい、フラフラと出掛けました。
とは言っても渋谷に着いたのは既に14時を過ぎていたので、とりあえずメトロだけのフリー切符を購入。
銀座線でスタートしたのですが、残念ながらあの新型車両は運用に入っていませんでした。
赤坂見附、飯田橋、九段下、大手町と乗り換えながら、地上に上がることもなく、ひたすら地下をグルグル。
自分が今どこにいるかは、駅名標を頼りにする他ありません。
なかなかこれが、楽しい(笑)
「せっかく晴れているのに、このままではモグラで終わってしまう。」
ちょうど千代田線に乗車中だったので、日光を浴びるのも兼ねて北綾瀬支線に乗ってみることにしました。
北千住を過ぎたところで線路は地上に上がり、二つ先の綾瀬で一旦下車。
平行する線路を慌ただしく過ぎて行くのは、常磐線の快速電車です。
ここで北綾瀬行きに乗り換えます。
綾瀬~北綾瀬を往復する専用の列車。
3両と短い編成ですが、東西線でお馴染みだった車両です。
東京の地下鉄も新しい車両だらけになっているので、得した気分になります。
綾瀬を発車すると、グイと北へと向きを変えて、足立区の住宅街を高架線でゆっくり走ります。
わずか一駅で北綾瀬に到着しました。
営業キロは2.1kmしかありません。
元々はこの先にある綾瀬車両基地への引き込み線を利用した路線で、地元の要望によりこの北綾瀬駅が新設されたのでした。
車両基地の類いは大好物なので、その綾瀬車両基地まで歩いてみました。
構内を跨ぐ歩道橋から、マンケー(10000系)を発見。
でもやはりメインは千代田線の車両。
正面から拝むポイントは見つかりませんでしたが、こうして地下鉄の新旧の車両が整然と並ぶ姿はポイントが高いです。
途中のコンビニで思わず買ってしまったアイスを片手に金網にしがみつく姿は、誰にも見せられません。
再び綾瀬に戻って、先へ進みます。
ここからは常磐線の各駅停車、つまりJRの路線となるので、メトロのフリー切符では乗れません。
東京都葛飾区の東端、金町で下車。
さっきの基地で散々見た6000系に乗れました。
ダジャレですか(・∀・)
金町には、知り合いお勧めのケーキ屋さんがあるので寄ってみました。
マンゴープリンが有名なお店らしいのですが、既に完売していました(泣)
店員のお姉さん曰く、お昼には無くなってしまうとのこと、今は午後6時過ぎ。
それにしても客足の途絶えないお店で、ショーケースに並んだケーキが次々に売れて行きます。
マンゴープリンは次回のお楽しみにして、僕もケーキを買って帰りました。
「横浜までなんですが…」と言ったら、ドライアイスを快く、沢山入れてくれました。
金町からは京成線を乗り継いで、あの634を目指します(既にメトロのフリー切符は関係無くなってます)。
さっきから車窓にチラチラと登場しては消えて、すっかり心が煽られてしまいました。
押上で下車して、オシャレな建物を出て見上げると…
高いっす。
離れた場所からは何度も見てきましたが、オープンしてからは初めて来ました。
しかしここが押上とか業平橋とか言われても、全くピンと来ません。
下町とはかけ離れた、近未来的な街が、一つ新しく出来上がっていました。
とんでもない建造物だと思います。
真下に立つと距離感や規模感がマヒしてしまうのか、案外冷静に眺めることができました。
僕と同じように見上げに来た人が沢山います。
皆さーん、口開いてますよー!って、自分もか(笑)
東京新名所にやって来た人たちの充実感が楽しくて、スカイツリーも見ている分には迫力があって綺麗だし、一人で来たのはちょっと勿体なかったかなって思いました。
でも、地元のマリンタワーやコスモクロック(観覧車)すら拒み続けている僕は、真剣に誓うのでした。
「絶対上らないぞ…」
地下鉄に乗りにやって来たはずなのに、途中から道が逸れてしまいました。
行ってみたい場所はまだまだあるので、また乗り直ししようと思います。(石)