ダイヤ改正を明日を控えて、今日は各地でのラストランのニュースが相次ぎました。
改正という名の合理化の元、消えて行く車両たち。
鉄道が好きな人間の一人として、とても改正とは呼べない、悲しい一日なのであります。
日本海に、きたぐに等々、今回の改正でも、僕の大好きな列車がいくつも消えて行ってしまうのですが、中でも一番身近だったのが300系新幹線です。
「のぞみ」として1992年にデビューした300系新幹線は、当時憧れの的でした。
それまでの0系、100系、200系とはかけ離れた鋭い顔つきと、白さが際立つ車体に、オーラを感じました。
当時高校生だった僕は、ちょうど新幹線の近くの学校に通っていました。
最寄りの駅が新幹線の真下にあるので、登下校で新幹線がよく見えるのです。
学校からの帰り道、友達とワイワイ話しながら歩いていても「のぞみ来い!」と、いつも目は新幹線の高架線に向いていて、古参の0系が来るとガッカリしたものです。
僕が大人になるに連れ、500系、700系と新しい車両がデビューして、これらが「のぞみ」の運用に入るようになると、300系は「ひかり」や「こだま」にも充てられるようになりました。
そして、先輩だった0系も100系もいなくなり、気付けばあっという間、最長老になっていました。
最新鋭のN700系が次々と投入されるので、嫌な予感はしていましたが、思ったよりも早く引退の日を迎えることになってしまいました。
今日のラストラン。
あの頃と同じ「のぞみ」での晴れ姿、僕も見送りたかったのですが、お仕事中で、叶いませんでした。
まだ詳しいニュースは見ていないのですが、きっと沢山のファンに見送られて、新大阪に向けて旅立ったのだと思います。
お疲れ様でした。
寂しいけれど、決して忘れない車両の一つです。
昨年5月、新大阪にて。
姪っ子も300系が好きで、新横浜から東京まで、二度ほど一緒に300系「こだま」に乗りました。
20分程度の短い時間ですが、「300系に乗った!」と嬉しそうな笑顔は、今思い出しただけでもニヤけてしまいます。
たまたまでも300系に乗せてあげることができて、本当に良かったです。(石)