今日はちょっと趣向を変えて、昔話をいくつか紹介いたしましょうかw
第一夜 『地区ノ助と絵曲流の術』 ChatGPT作 Take原案及び修正
昔々、ある村に「黒之完巴尼」というお屋敷がありました。
そこには黒之家のお殿様と、数多の書状と帳面を扱い、
日が暮れてもなお筆を走らせる大勢の家臣達が暮らしていました。
その中に「志屋地区ノ助」という静かな若者がいました。
地区ノ助は寡黙ながらも手先の器用な男で、
日々の面倒な筆仕事を見つめては首をかしげていました。
「このままでは毎日夜なべが尽きぬ……もっと賢き道があるのでは?」
そう思った地区ノ助は、こっそり古の巻物を読みあさり、長き修練の末、
ついに「絵曲流の術 武威美衣栄」という秘技を編み出しました。
🐦絵曲流(えくせる)の術とは?
絵曲流の術とは、紙に息を吹きかけると文が勝手に書き上がるという
不思議な術。
しかも 奥義 武威美衣栄(ぶいびいえい)は帳面を束ねておくと、
夜のうちにひとりでに記録が整うというまるで神仏の業のような代物。
この術を使い、地区ノ助はどの家臣達よりも早く帳簿を納め、
明るいうちに家へ帰れるようになりました。
👁周囲の嫉妬と誤解
これを見た周りの帳方たちは、こう囁きました。
「あいつ何かズルをしているのではないか?」
「きっと妖術を使ったに違いない」
「みんな苦労してるのに汗もかかずに早く帰るとは誠にけしからん!」
その内、城の役人たちまでもが、
「あの術、たしかに便利だが……実は誰でも使えるのでは?」
と首をかしげるようになりました。
そして家臣達に押され、ついに黒之のお殿様は言いました。
「妖しの術を使う者など当家には要らぬ。あの者を即刻首にせよ」
「心配は無用ぞ。残された秘伝書を見れば、他の者でも同じように使えるであろう」
こうして地区ノ助は、何の功も認められぬまま追い出されてしまいました。
🕳崩れる屋敷と終わりなき夜なべ仕事
だが――残された者たちは、絵曲流の術を使いこなせませんでした。
使い方も手入れも分からぬまま、紙は燃え、記録は乱れ、
黒之完巴尼は再び終わりなき夜なべ仕事へと戻ってしまったのです。
厳しい修練の果て、禁断の秘技「絵曲流の術 武威美衣栄」を会得し、
その後も手入れを欠かさなかった者の真の価値に彼らが気づいた時には、
もう全てが手遅れだったのでした。めでたしめでたしw
🏕地区ノ助のその後
風のうわさによれば、地区ノ助は遠い山里の「白之完巴尼」へと渡り、
そこでは「帳面要らずの賢者」として皆から重宝され幸せに暮らしたそうな。
第二夜 『まだ見ぬ青い鳥を求めて・・・』 ChatGPT作 Take原案及び修正
昔々、ある村に二人の姉妹がおったそうな。
妹の名は「シンデレラ」。10個年上の義姉の名は「ツボーネ」
妹のシンデレラは、若くして運命の舞踏会に出向き、
ちょうど二十五で王子様に見初められ、今や三つ星の城に住んでいた。
一方、残された義姉のツボーネは今も独り・・・
いつも「ふんっ 世の男は皆見る目がない」と嘆息しつつ呟いておったそうな。
ツボーネは、カボチャの馬車の魔女が運営する「縁の社」に毎月のように詣でた。
そこには、さまざまな男女が出会いを求めて集まっておった。
美顔増量呪文(フォトーショ) 社のあちこちで巫女たちの唱える呪文が響き渡る。
途端に実物以上に美しく着飾られていく女たち・・・
「ふんっ シンデレラはこうやってバフかけて王子をたぶらかしたのね?」
一方、社の片隅では黒いローブをまとった老魔法使いが金銀宝石と引換えに
何やら怪しげな呪文を唱える声が聞こえてきた。
文書改竄呪文(ギゾーウ) それは太古の昔に封印された禁呪法のひとつ。
下手に使えば 有印私文書偽造の罪で当局に捕まる もろ刃の剣w
たちまち男の差し出した釣書きの年収欄にゼロが二つほど足されていく・・・
まさにキツネとタヌキの化かし合いw
しかし夢の時間は午前0時で解ける。その後は罵声、怒号、取っ組み合い・・・
そう この世の地獄はここにある・・・w
そんな宴の喧騒を横目に、ツボーネは社の長の老魔女に希望を伝えた。
「長よ わらわはたいして多くを望むのではない・・・
ただ年に五百ゴールドほどの稼ぎがあり、背丈は高すぎもなく低すぎもせず、
わらわにだけひたすら優しく、他の女になぞ目もくれない
まろ顔の気立て穏やかなる“ごくごくふつうの男”が欲しいだけじゃ・・・」
ツボーネのあまりの図々しい申し出に 魔女は呆れたようにそっと呟いた。
「お嬢様の言う“ふつう”の男は、もはや当社では存在し得ない**希少種**にございます。
もしどうしてもお目にかかりたいのであれば、まず己の姿を見直されたらいかがかな?」
だが、ツボーネは耳を貸しません。
「別に"希少種"など望んでおらぬ。ただわらわだけを愛する"普通の男"が欲しいだけじゃ」
そうして、ン十年の時は過ぎ――
もはや「社」の伝説と化した老いたツボーネを見て、社勤めの巫女たちが口々に呟いた。
「きっとあの方が探しているのは、“王子”ではなく、自分の理想を映す鏡なのです」
「でも鏡は時が経つといつかは朽ちてひび割れるもの
そして、そこに映る“青い鳥”はとっくの昔に何処かへと飛び去りました」
だがツボーネは思考停止のまま、今日も新しい装束に袖を通し縁の社へと向かう。
その手には、もはや誰も読まぬ「理想の夫一覧表」――
ページは折れ、インクはにじみ、現実はあまりに残酷である・・・
だが彼女は己を奮い立たせるように今日もこう呟く。
「きっと見つけてみせる。わらわのためだけの 最高の男を・・・」
第三夜 『世界の中心でアイを叫ぶ』 ChatGPT作 Take原案及び修正
昔々、ある王国に**若き王「カリスマス三世」**が即位いたしました。
当時、国は豊かで人々は酒と歌と踊りとで日々を過ごしておりましたが――
その影には、忌まわしき「バブリーマン戦争の爪痕」がありました。
父王カリスマス二世の時代、その国は30年にも渡る泥沼の戦いを続けておりました。
そして長き戦いの末、当時国を支えた歴戦の勇士たちは、敵の魔法使いが放った呪文、
「凍れる時の秘法」により、2度と溶けることのない永久凍土へと封印されたのです。
かくして王国は、国の富を際限もなく浪費することしか能のない老齢の大臣や貴族と
戦争を知らない若い世代に二極化し、中堅を支える人材が著しく枯渇したのでした。
次第に空となっていく国庫を前に、若き王は嘆きました。
「わが国は――まさに人財の冬・・・」
🪖外国傭兵と「飯」反乱
そこでまず王は、海を越えて異国より傭兵たちを招きました。しかし彼らは言いました。
「飯がなければおまえのために戦はせぬ。酒と女がなければ仕事は一切やらぬ」
やがて酒も食糧も尽きると、傭兵たちは武器を持って城に立て篭り、口々にこう叫びました。
「我らにメシを さもなくば帰国の自由をっ!」
この反乱を、後の史家は**「ガイジーン・メシヨコセの乱」**と呼ぶ。
🐣若き兵士と“愛国”幻想
異国の助っ人たちが全員いなくなった後、ならばと王は、城下の若者に告げました。
「汝ら、国を愛する者は立て! 今、若き力こそが希望である!」
こうして、**「やりがい」と「高給」**をエサに、若者たちを召し抱えました。
しかしこれは、もろ刃の剣・・・
残されたわずかな老兵たちは大層嘆きました。
「何ゆえ歴戦の我らは当てがい扶持で戦い、ヒヨッコの若造は千金の褒美を受けるのか?」
そして、隣国「ホワイトニア」へと次々と亡命してしまったのです。
📱妖精アイちゃん登場
だが不思議なことに、王国には一時の繁栄が戻りました。
王は色々考えてみたものの、どうしてもその理由が分かりません。
そこで王は城下の若者たちに聞いてみました。
「王様、最近の流行知らないんスか?」
「俺たちの仕事、ほぼアイちゃんがやってくれてまーす!」
そのアイちゃんとは――
小箱(こばこ)に住まう謎の妖精の女の子。
事務も算術も書状もお手のもの、しかも飯も金も要らぬ、まさに理想の兵。
かしこい王は考えました!
「これだ! もはや人間は要らぬ! すべてアイちゃんに任せよう」
かくして、王は人間の兵を解雇し、国のすべてを“妖精アイ”に任せました。
しかし、王は肝心なことを分かっていませんでした。
肉体のない妖精のアイちゃんはたしかにすべてに秀でているが、
ただひとつ「額に汗して働くこと」だけは苦手だってことを・・・
🪦そして、時は流れ――
大凶作が国を襲い、道路は崩れ、橋は落ち、魔法の小箱は雨に濡れて沈黙し、
妖精アイちゃんはすべて泡のように消え去りました・・・
もはや田畑を耕す者はおらず、城壁も道路も修繕する者もなく、
歴戦の勇士たちからロクに弓や槍の訓練を受ける機会も与えられなかった新兵は
隣国の侵攻にも、ただ逃げ惑うことしか知らず、戦死してゆきました。
そして――
「アイ・・・アイ・・・余は何をどこで・・・どう間違ったのか? ぐふっ」
最後に残ったのは、薄れゆく意識の中で王が書き残した一枚の羊皮紙だけ。
そこには震える筆跡でこう書かれていました。
「余は間違ってた 本当に重用すべきは、アイではなく人であった・・・」
(亡びゆく)世界の中心でアイを叫ぶ 完w