長年吹奏楽部の顧問をしてきて、初級バンドの指導に自信がありますと言い切るだけの苦労をしてきました。人、物、場所、金が吹奏楽顧問の基盤となる仕事です。
コンクールで結果を出す前にできる活動資金捻出法は、話し始めたら、60分かかりますが、その時のレジュメをまとめると次の通りです。
1)「変える・変わる」
生徒の姿が変わると、保護者の意識が変わり、資金についても協力して頂けます。
2)「知る・知らせる」
「活動資金はどれだけあってもよい」という考え方を捨てましょう。「何にいくら必要なのである」という
強い認識をもっていないとアピールできません。
3)「楽器を大切にする」
県内で一番楽器を大切にする吹奏楽部員にするぐらいの指導を行います。
4)「地域に出かける、学校内の地位を得る」
地域での演奏こそ、全力で準備したいものです。また、学校内(生徒会・学級)で吹奏楽部員が
活躍することも大切でしょう。
5)「某中学校の活動資金の捻出事実」
毎月200円徴収していただけのバンドが、6年後には年間予算300万超のバンドになりました。
活動資金を捻出するためには、生徒の意識を変えなければならない。そうすると、保護者が資金面での協力者となっていく。意識を変えるためには、楽器を大切にすることに代表されるように、活動を充実させていかなければならない。
また、楽器の価格や自分の部活の経済状況を常によく知っていた上で、「いくらでも欲しい」ではなくて、「何にいくら欲しい」と言えなければならない。そして、「本校の生徒は県下一楽器を大切にしているが、楽器は悲惨な状態です。」と言い続ける。さらに、地域の行事に全力で取り組んだり、学校内で信用されたりすることによって、活動しやすい環境は調えられる。
もちろん、活動資金が欲しくて楽器を大切にしたり、地域行事で大評判になることをめざしたのではない。充実した活動を進めていきながら、たまにある経済的な援助を得るチャンスを逃さず、的確かつ謙虚かつ大胆に要望を行うとよい。