映画「監督・ばんざい！」

赤トンボの羽を取ったらアブラ虫、ギャング映画を封印したらギャグ映画、あのコマネチは見せなかったけど、これはもう十分、北野武の本領発揮だよね･･

前半は、自分でボケて自分でツッコミいれるという、あきれてしまうようなパターンで、少々忍耐が必要だったが、後半で、図らずもはまってしまった。観客はまばらだったけど周りで誰も笑わないので声を出さないように堪えるあまり、涙目になってしまったょ･･バラエティ番組の大道具さんのほうがもっと立派な物作れる、人形に、ロケットに、ロボット、超チープなＣＧ、あからさまな特撮、無口にボケとギャグをかますやり口に、もうたまりませ～ん。
はたまた暴力から脱却しただけではなくて、プロレスに昇華させるなんて･･蝶天タッグも大活躍でゴキブリもびっくりだよね、控えめにパロディっちゃうところなんかも可笑しくて、嬉しくなっちゃう･･。江守徹も凄いけど、井手博士がまた突き抜けて恐いものなしなんだから面白いに決まってるっしょ。
鈴木杏がまたいい、な～んかタイプなんだよねぇ、ただ･･ラストに結局なんもかもすべて吹っ飛ばしちゃうという感心しないところもあったりして、あそこはな～んかもう一押しギャグで締めて欲しかった、けど･･監督ばんざいでいいでしょう･･。　　監督・ばんざい！