映画「デイジー」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「デイジー」

原題:Daisy
25歳にして、純粋培養無垢でうぶな、恋に恋する女性の、勘違いに始まる悲劇のラブストーリー、無償の愛にハッピーエンドは訪れるのか・・。
daisyposter3 デイジー

なぜかあまり意味があるとは思えないオランダ、そこでおじいさんの骨董店を手伝いながら、広場で肖像画を描くヘヨン(チョン・ジヒョン)、彼女にデイジーをこっそり贈り続けるが自分が殺し屋であることから好きだと告白できないパクウィ(チョン・ウソン)、そこに突然現れ彼女を好きになる意味不明な刑事のジョンウ(イ・ソンジェ)、・・そんな3人の三角関係・・もうそれだけで不自然なのだが、この二人の男、お互いの存在を知り、奥ゆかしくも譲り合うなんてなんだか違和感を覚える。最初に気になったのが、ジョンウのズルさ、ヘヨンに"デイジー"の花を贈り続けているのが・・好きになったのなら余計に・・ハッキリ自分じゃないって言うべきじゃ、ないの。男のずるさをみたね。
この映画、あら探しをしたい訳じゃないけど、ロケ地が無意味で人物設定が無理矢理な印象、前半説明も多すぎて、眠りを誘われる。・・チョン・ジヒョンがメルヘンティックな少女してるのにはチョット惹かれていいカンジだった。郊外でデイジーを描くために出掛けた彼女が丸太橋から落ちるのを偶然見かけたパクウィが、彼女のために立派な橋を掛け直すなんていいお話だよね、"私の頭の中の消しゴム"を思い起こさせるような、彼が彼女に宛てた手紙には、ちょっぴり感動しちゃうよ。・・広場での銃撃戦ではヘヨンとパクウィとジョンウの思いが交錯して盛り上がる。ヘヨンがパクウィの盾となって狙撃手の銃弾に倒れる、直接的だが、彼女が彼の思いに応え愛を捧げるいいシーンだ。まぁ期待しないで観た方がいい映画でしょうね・・。  デイジー